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なぜ、時間と金を無駄にしてでも「ハズレな本」を読み漁ったほうがいいのか?

読書で時間とお金を無駄にしないためには「誰かが紹介する良書」だけを読めばいいのでは?と考えている人は、真の意味で「知的ではなくなってしまう」ようです。無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが、そこでケチらない人がどう変わるのかについて持論を語っています。

アタリの本だけを読みたい?ハズレの本にも意味はあるの。

私は過去に、300冊以上の良書をご紹介していますが、こういうことをすると

って考える人が出て来るんですね。ま、それはそのとおりなんですが、ハズレを引きたくないから(それはつまり時間とおカネをムダにしたくないから)、誰かが紹介してくれる良書だけを読んだら良いじゃないかって思考は、真の意味であなたの知的体力を増やしません。

たぶんここが、一般人で終わってしまう人と、一般人を誘導してメシのタネに出来る人との違いなんじゃないですかね。ほんのちょっとの違いのように思えますが、彼我の差は月とすっぽんであって、ここを意識して乗り越えられないと人生に於いて主導権を持てるようにならないんですよ。

一般人って、とにかく「損をしたくない!」という考えと、「タダで手に入れたい!」というふたつの考えが強いんですよ。みなさんの中にだって、このメールマガジンが有料なら読まないよと考える人がたくさんいるはずですよ。タダで有益な情報を手に入れたから、「トクをした」(つまり「損をしていない」)と考えるわけですよ。

損をしたくないという気持ちと、タダで手に入れたいという気持ちは表裏一体なんですね。タダならトクをしたと思えないことであっても(つまりメールマガジンのコンテンツがイマイチ理解できないとか、自分に刺さらないとかがあっても)、

■ 少なくとも損はしていないよね、タダなんだから

って考えて、溜飲を下げるというか、そこでホッとするわけですよ。これが100円でもおカネを払っていたら、そこで自分の期待したことが起こらなかったら、スゴく損をした気になるでしょ。こういう気持ちになりたくないから、極力おカネを払いたくないわけです。タダなら損をしないわけですから。

本選びも同じで、自分で選んでハズレを引いたら損をした気になるわけ。しかしここに、私のような確かな目を持ったガイドがいて、この本は面白いから読んでご覧って言われたら何が起こるのか。自分のセレクション力と私のそれを比較するわけですね。そして自分の能力の方が上だと考えるのなら、自分の眼力を使って本を選ぶわけ。しかし自分の能力の方が下だなと考えるのなら、ここで損をしたくないという力学が働くので私のセレクションに乗ろうとするわけです。

これを続けているとその人はどうなるのかというと、

ということになるんです。だって一度も私と勝負をしていないどころか、勝負の時に負けを認めてしまうんですから。その結果どうなるのかというと、永遠に私のオススメに振り回されることになるんです。それって本選びに於いての主体性がないじゃないですか。

そんな思考習慣の人が、他者を引っ張るような立場になれると思いますか?いつも自分の足で立たず、誰かに支えてもらわなきゃならないような人が、今の資本主義の世界で真の自由を手にできると思いますか?

たかが本選びで大袈裟だなぁと思います?たかが本選び程度のことで、自分の能力を立ち上げで、面白い本を選ぶ、他の人に役に立つ本を選ぶことができず、金魚の糞のように(損をしたくないからという理由で)人の意見に振り回されているような人が、他の領域のことで他者の上に立てるようになれると思いますか?

ここのマインドチェンジは非常に大切なんですよ。この程度のことで、損をする覚悟で(実際に何度も損をした気になるんですけどね)自分で良書を見つけ出すという意志を立ち上げられない人は、何をやってもショボい人生になると思いますよ。

私も多くの先輩諸氏に面白い本を教えていただきました。そのうちのいくつかは良書リストにも反映されています。は?なんだよ、お前だって人の情報をアテにしているじゃないかって?全然違いますよ。

私は誰かから面白い本を紹介されたら、その時にちょっとだけ悔しい感じがするんですよ。そしてこの人に今度は自分が見つけた面白い本を紹介して、キャンと言わせてやるって思うんです。その人に合った面白い本、良書を状況に応じてスッと紹介できる人って、カッコ良いなと思っていたので、絶対に自分もそうなりたいと思ったわけです。そのためには、人から紹介された本を読んでいるだけじゃダメだってすぐに気付いたの。

そこで自分なりに面白そうな本を選んで買って、でも読んでみたらクソな本で、ということを何度も何度も繰り返して、面白い本の見つけ方が少しずつ分かって来たの。そうなるために必要な思考は、いつでも自分なりの方法論を模索することなんですよ。実はそれこそが資本主義社会で幸せになる方法なんです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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