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これがビジネスのキモ。「謝罪を文章化できる人」が成功する理由

文章を書くことを嫌がる人は成長できにくい。その理由を無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが語っています。一体なぜなのでしょうか?

文章を書くことは、脳みそを論理的に使うこと

私は過去に何度も、文章を書く訓練をしなさいと言い続けているのですが、これをイヤがる人がたくさんいるんですよね。ここで文章を書くことのメリットを端的に書くと、

文章を書くことで、思考がロジカルになる

のですよ。

これは話し言葉ではムリです。話し言葉ってかなりテキトーでも意味が通ってしまうので、正確に話そうとするよりも、自分の感情が優先されて思ったことを口に出してしまうところがあるんです。それはつまり、推敲という作業が入りにくいということであり、感情が強く出る非論理的な文章になるということです。

文章で何かを伝えようと思ったら、伝えたいことを論理的に構築し、そこにふさわしい単語や表現を見つけ出し、正確に誤解なく伝えようとするわけです。つまり思いつきで、アタマに浮かんだことを、そのまま文字にするのではなく、一手間も二手間も掛けて、「練っていく」必要があるんですね。

しかも書き言葉の場合には、文法というルールがあるわけですから、ルールの枠内で言葉を操らなきゃならないわけです。ですから主語の存在しない文を修正したり、呼応の関係がおかしい文を直したり、という点検が必要になるわけです。

ここは話し言葉と決定的に違いますよね。話し言葉は瞬間芸ですから、修正なんてできません。口から出てしまったら、もうそれでオシマイなわけです。

そのため文章でモノを伝えるクセがある人は、思慮深くなるんです。なぜならば、何かを伝える度に、この表現で正しいのか、文法的に問題はないのか、ロジカルな展開になっているのか、例示は適切なのか、反論に答えられるのか、ということを何度も確認し、場合によっては修正をするわけですから。

この時の脳みその使い方が、論理思考そのもので、所謂ロジカルシンキングなんですよ。だから文章をたくさん書く人って思考が論理的になって、感情を論理で押さえつけることができるんです。

そして風の時代には、これができる人が優位に立つんです。なぜならば、風の時代は情報の価値が上がるからで、そんな情報を組み合わせて利用する(それはつまり論理で構築するということです)必要があるからです。

そんな時代には、陳腐な理屈しか作れない人は、かなり軽蔑されるというか、まともな人は相手にしなくなると思いますよ。そういう人に限って、喋ることで、話すことで相手を説得しようとするんですね。

ここで一つ、ビジネスのキモを書いておくと、ビジネスで何かしくじった時、それはつまり謝罪が必要になった時ということですが、この謝罪を文章でできるかどうかが、あなたの評価を決めるんです。電話を使ったり、会いに行ったり、メシを食ったり、酒を飲ましたりして、そこで謝罪をして関係修復を図ろうとする営業の人ってたくさんいるんですが、それが通用したのは昭和の時代です。もちろん会って話をすることは大事なんですけど、あくまでもそれはサブで、メインは文書なんですよ。なぜならば、形に残るから。そしてそれを簡単にシェアできるから。

会って話をするというのは、その場にいる人だけが共有できる情報ですよね。ですから都合が悪くて同席していない人には、無力なわけですよ。そこに文書が加わると、情報共有の範囲が拡大するわけですね。風の時代は情報の拡散が重要になるので、いちいち口伝えでなきゃ伝わらない、伝えられない情報は切り捨てられてしまうんです。

特に謝罪というのは、公式なモノで、厳格且つ厳粛に進めなきゃならないわけですから、文書を作って説明するのが当然なんですよ。その時に、どういうクオリティーの文書を書けるのかって、あなたの評価に直接効いてくるわけです。そんな文書に、呼応のエラーがあったり、主語が無い文章があったり、論理的に意味不明な展開になっていたり、誤った接続詞が使われていたりしたら、謝罪にならないでしょ。そういう雑な日本語しか書けないと、完全に相手にバカにされてしまうわけですよ。

こういうエラーが許されない場面で、キッチリした論理で、正しい日本語で書かれた文書を書けるかどうかって、当然ですがあなたの評価に効くに決まってますよね。

サラリーマン時代の私の最大の差別化要素ってこれでしたからね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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