九州発のディスカウント店から西友を子会社化し、売上1兆円超の全国的小売グループへと急成長を遂げた「トライアルホールディングス」。しかし、その躍進の裏で重大なコンプライアンス問題が浮上しています。連結子会社の取締役が交渉の場に同和団体幹部を同席させていた問題が報じられた直後、当該取締役が辞任していたことが判明しました。今回のメルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』では、急成長企業の古い体質と、記事掲載からわずか11日後の不可解な辞任の経緯を詳報しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです
イケイケの「トライアルHD」。本紙が重大コンプライアンス違反行為を指摘した取締役が辞任していた
「トライアルホールディングス」(141A。東証グロース。福岡市東区)が大躍進中だ。
九州地盤の郊外型ディスカウント店だったが、2024年3月に上場したと思ったら、翌25年7月に総合スーパー「西友」を子会社化し一挙に知名度も売上高も上昇し全国的小売グループへ。
2026年6月期の連結売上予想は、西友買収で1兆円を大きく超え、1兆3225億円になる。
image by: ブルーノ・プラス, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
しかも、西友については、2029年6月期までの3年間で、従来の大型店を転換し、トライアルが得意とする総菜や弁当などを充実させ、24時間営業にした「トライアル西友」に換え、30店舗出店する。昨年11月、東京都小平市に1号店をオープンしているが、集客や売上が転換前から4割も伸びているという。
一方で、西友の既存店を「母店」として生鮮食料品や総菜を供給するミニスーパー「トライアルGO」も首都圏を中心に、3年間で、現在の3倍の100店舗を出店。
image by: Karolis Kavolelis / Shutterstock.com
さらにトライアルのそもそもの主力である郊外店「スーパーセンター」でも、西友のプライベートブランド(PB)を投入し、その売上高比率を25%まで引き上げ、35店舗新規出店。
こうした3年計画で、西友との相乗効果により、2029年6月期は約2割増の1兆6300億円を目指すとしている。
本紙「アクセスジャーナル」が報じたコンプライアンス違反
このようにイケイケの同社だが、そもそも九州からポっと出だけにすぐに古い体質から抜けだせるわけもなく、本紙では昨年10月、地元地区の解体工事の支払いを巡る話し合いの席に、不動産管理などの連結子会社「トライアル開発」(住所はトライアルHDと同)の取締役が、同和団体幹部を同席させ、交渉相手を畏怖させたことを報じた。
【関連】相手を恫喝する音声記録も入手。あの「西友」買収で全国区の知名度を得た「トライアルHD」の信じがたい“コンプライアンス違反”
続けて昨年11月には、地元に計画する大規模商業施設の造成工事につき、コストを抑えるためだろう、土壌汚染による健康被害の懸念があるのに、強引に進め、政治家の影も見え隠れしていることを報じた。
【関連】「西友」買収のトライアルHDに新たな疑義。土壌汚染1800倍でも「安価な対策」を選択してしまった理由
記事掲載11日後の不可解な辞任
今回の追加報道は、同和問題幹部を同席させていた取締役が辞めていた件。
問題のトライアル開発の会社謄本をみると、件の中村訓広氏が、昨年10月27日付で辞任していることがわかる。
だが、他の2人の取締役も昨年9月29日に揃って重任(以前から取締役で続投したという意味)、そして現在も取締役を辞めていない。
ところが、中村氏だけが、重任して1カ月もしないうちに辞めている。
任期満了など、定期の辞任でないことは明らか。
一方、本紙がこの同和幹部同席の記事を報じたのは昨年10月16日のことだ。
つまり、本紙の記事が出た直後(11日後)に辞任しているのだ。
そのため、一部関係者の間で、問題が広がらない間に辞めれば、それで責任を取ったことになるということで、本紙記事が辞任の原因になっているとの見方が出ていると情報提供があり、本紙は辞任の事実を知った次第。
なお、この件を告発してくれたA社女性社長のところには、少なくとも今のところはその後変な圧力などは来ていない模様だ。
見守り、今後も何か動きがあれば適時、報じていくつもりだ。
(この記事は『アクセスジャーナル・メルマガ版』2026年3月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方は、この機会にぜひご登録ください。公益性、真実相当性があれば相手が大物政治家でもアウトローでも恐れず報じる『アクセスジャーナル』はあなたの支援を必要としています)
【『アクセスジャーナル・メルマガ版』2026年3月16日号 目次】
- イケイケの「トライアルHD」──本紙が重大コンプライアン
ス違反行為を指摘した取締役が辞任していた - 「サナエトークン」問題で、本紙YouTube版「買取大吉
」ネタが見られる、そして高市首相が責任を免れることができない理由 - <連載>福賀中の兜町アンダーワールド(113)「消費者金融+歩合外務員とIFAの手数料など」
- 南野陽子の元夫、また逮捕に──学校法人「明徳学園」(山形市)巡る闇
- わが国で不動産購入する中国人を狙った日本人地面師
※<お知らせ>本紙YouTube版『深層追及』
大手マスコミをしのぐスクープ力!『アクセスジャーナル』のおすすめ記事
- 高市総裁の名も出る地元メガソーラー建設「贈収賄」疑惑、玉木代表は実弟の「投資詐欺」事件…日本は大丈夫か?
- 反社が好き、森喜朗とも浅からぬ関係。元横綱・白鵬が設立した新会社会長のヤバすぎる素性
- 元グラドル議員とズブズブの関係。大手週刊誌も“匿名扱い”した、維新の参院初当選議員が「一切知らない」と言い張る“詐欺疑惑”人物の実名
- 鳩山元首相の名前も登場。またも“詐欺”に手を染めた「mihimaru GT」hirokoの元夫と被害者をつなげた“お騒がせ政治家”
- “友人”の蓮舫氏も大迷惑?『アサヒ芸能』がすっぱ抜いた現役国会議員の「シャブ中」疑惑
image by: yu_photo / Shutterstock.com