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大谷翔平の通訳からウーバーイーツの配達員へ。学歴詐称も露呈した水原一平被告が歩んできた“誤魔化し人生”の今後

6月4日にカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪を認めた水原一平被告。6日にはニューヨーク・ポストによりウーバーイーツ配達員への転身が伝えられ、大きな話題となっています。そんな水原被告を取り上げているのは、ニューヨーク在住の人気ブロガー・りばてぃさん。今回りばてぃさんは『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で、水原被告をめぐる一連のニュースや昨今の不正を伝える報道に触れ、改めて思いを強くした「仕事場に必要な環境」について論じています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:水原一平元通訳 起訴内容認める

水原一平元通訳 起訴内容認める

日本でも伝えられていますが、大谷選手からギャンブル依存の果てにお金を騙しとった水原一平被告。6月4日カリフォルニアの裁判所で罪を認めました。量刑は10月25日に言い渡されるとのこと。

りばてぃコメント

スピード解決(?)でしたね。ESPNの報道で、世間でも関心が高い事件だったためIRS側も早く進めたと担当者のコメントが伝えられていますが、もともと違法賭博の胴元を追っていたら大谷選手の口座に繋がり今回のことが判明したという経緯もあったからなのでしょう。これが逆に大谷選手が先に気づいて告訴してたら捜査含めもう少し時間がかかったでしょうし。

ところで、水原さんはグリーンカード保持者で米国市民権を持ってなかったそうです。なのでアメリカの刑務所で刑期を終えた後に日本へ強制送還されるだろうと伝えられています。その後は2度とアメリカには入国できません。なんというか、かつては日米どころか全世界の野球ファンに流れるニュースに頻繁に映り、大谷選手という日本人スター選手の横で通訳やサポートをしていた人がこんなことになるとは…。ほんとなんといっていいのか、とても残念ながっかりなニュースです。

あと、卒業したと経歴に書いていた大学は結局卒業してなかったようでしたが、経歴詐欺は最近は日本でもかなり多いとの報道をみかけたので、誰かを採用するときはある程度は確認するなど何かしらの対策はした方がいいのかもしれませんね。といっても学歴主義になるべきと言っているわけではないですし、正しい経歴を出す人でも犯罪をしないとは限らないわけですが、履歴に出している事実はあらかじめ本当なのか確認することで第一段階のスクリーニングにはなるのかなと思います。

だって、水原さんの場合を考えると、彼は経歴詐称していたときからいろんなことを誤魔化しながら生きてきていたのかもしれません。おそらくそうとう要領もよかったのでしょうし、ストリートスマートタイプなのではないかと思います。でも今回は悪知恵が働きすぎて犯罪に発展してしまった。その考える力をもっと別のことに使えばよかったのに…。

なので一番最初のスクリーニングとして基本的なところで嘘をつかない人を選ぶというのはけっこう大事なのかもしれません。というかそもそも経歴詐称しようとは思わないので、詐称してる人を排除するだけでも十分なのかも。

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そういえば、メーガン妃が出ていたドラマ「スーツ」は、フォトグラフィックメモリーといって一眼見るだけで何でも記憶する主人公が、とある敏腕弁護士にみそめられて学歴と経歴詐称して弁護士になるという話でした。たしか卒業したとしていたハーバードのロースクールでは名簿を紙で管理してたので、管理室に忍び込んで改ざんしてバレずに済んだとかいう内容でしたっけ?そんなことができるのはドラマだけ。そしてたいがいの場合は大学に問い合わせればはっきりわかるはずですし、本人も卒業証書持ってるはず。私も持ってますし。妙に分厚いケースに入ってますが。

ちなみに「スーツ」は去年Netflixで配信したところものすごい視聴率を記録しましてNetflixが買った配信権タイプのドラマでは「1週間で最も視聴されたドラマシリーズ」となり話題でした。理由としては、いくつか挙げられてまして、リアルタイム視聴していた人たちのもう一度見たいというノスタルジックな感情と、見逃した視聴者の見てみたかったという欲求にすっぽりはまったからという理由と、リモートワークで仕事中にバックグラウンドで流していてもなんとなく楽しめる(つまりストーリーがそんなに複雑じゃない)内容に視聴者ニーズに合っていたのではないかと分析されてます。

そう言われてみればたしかに弁護士ドラマだった割には弁護や裁判の小難しい話はさらっとしてて、どちらかというと事務所内での権力争い、恋愛劇がメインだったような。あとオフィスファッションも素敵でした。

水原さんの事件から話がだいぶそれましたが、現実で何かをごまかすには限度があるということですし、誤魔化すことが普通と考える人との仕事はいつか重大な問題を抱えることになるので、正直に状況を説明できる人であり、また何か問題を告白されたときに言ってくれてありがとうと言える環境が仕事場には必要だなーと、水原さんの事件だけでなく昨今の不正ニュースなど見てて改めて思いました。

(『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』』2024年6月5日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

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image by: Moto “Club4AG” Miwa from USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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【著者】 りばてぃ 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

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