衆院選に敗れ無職となった維新・音喜多氏。「東京1区にて落選。おしごとください」とアピール中だが、41歳の仕事探しは難航必至だ。そんな中、同氏に嬉しい“開業プラン”が浮上。才能を十二分に活かせる仕事だという。
維新・音喜多氏が正真正銘の“無職”に
「選挙落ちればただの人」とはよく言われるが、まさか世間からここまで笑い者にされるとは本人も想像していなかったのではないか。
日本維新の会・前政調会長で元参院議員の音喜多駿氏(41)。27日の衆院選では東京1区にくら替え出馬したが、当選した立憲民主党の海江田万里氏(75)の後塵を拝して3位に惨敗。惜敗率の低さから比例復活もできず、正真正銘の“無職”となった。
投票目前の金曜夜には、演説会を終えた音喜多氏が、複数の見物人から暴行を受け、全治1週間のけがを負ったとされる“事件”が発生。馬場維新代表や音喜多氏の支持者は“民主主義に対する重大な挑戦”を訴え支持を呼びかけたものの、それでも同情票はまったく集まらなかった。
「そもそも音喜多さんは今回、選挙戦の序盤から劣勢で、いわゆる『独自の戦い』を続けていましたからね。箸にも棒にもかからない結果となりましたが、この負けっぷりは順当だと思いますよ」(政界ウォッチャー)
「独自の戦い」とは?まさかまたSNSに、自分の局部が映った写真でも投稿したのか。
「いえ、さすがの音喜多さんも粗チンは封印していました。ここで言う『独自の戦い』とは、新聞の常套句の1つです。実は、各紙の選挙情勢報道ではおおむね共通の表現が用いられており、たとえば『互角』ならまさに並んでいる状態、『激しく競り合う』なら抜きつ抜かれつの状態、といった目安があります。新聞によって調査精度やクセは異なりますけどね。で、そんな中、勝てる見込みがまずない候補に、記者が最大限の敬意を表して用いる忖度表現が『独自の戦い』なんですよ。18日付の日経新聞がこれを使用したところ負けフラグが立ったと話題に。ただ今回、音喜多さんに関しては、もう1つの意味でもこの表現が使われることになってしまいました」(前同)
音喜多氏の「独自の戦い」とは「転び公妨」のことだったのか?
音喜多氏は選挙戦の序盤から、この「独自の戦い」を一部有権者にSNS上でからかわれていた。だが、投票日目前になって、そこに新たな意味が追加されたのだという。ほかでもない金曜夜の“暴行事件”だ。
「音喜多さんが被害を訴えた『金曜夜に暴行を受けた』とされる事件は、一部始終がしっかり録画されていました。そこで、その動画を多くの有権者がチェックしたところ、どう見ても、音喜多さんが自作自演で勝手に転んでいるようにしか見えない(笑)。世論はまたたく間に、『これがおまえの“独自の戦い”か』と音喜多さんをあざわらう流れに傾いてしまいました」(前同)
これがその問題の動画だ。音喜多氏が、いわゆる「転び公妨」と同様の手法でわざとらしく地面に転がり、後ろにいたご年配の人物が驚いて“ノーファウル”をアピールしているのがわかる。
音喜多さんは肩に手をかけた人間を確認し関係者じゃないと判断した後わざと自ら転ぶ演技をし罪なき有権者に罪を負わせる…本当の卑怯者は誰か? pic.twitter.com/ZAjej2uio2
— ウユ (@JAdAnlr88APEiBr) October 26, 2024
この動画がSNSに拡散されると、「おいwこれで全治1週間ってw」「こいつフィジカル弱すぎだろ」「どうせ落選するのに同情を買おうとして墓穴を掘ったな」「安定の維新仕草。この卑怯者が!」「後ろのじいさんは合気道の達人か?(笑)」など音喜多批判が優勢に。
仮に自作自演なら、虚偽診断書等作成罪により医師の責任が問われる恐れすらあるほか、音喜多氏は別の日に別の原因で生じたけがを悪用して診断書を取ったのではないか?との指摘も飛び交っている状況だ。
41歳の仕事探し難航⇒「音喜多流合気道」誕生
衆院選を単に惨敗するだけでは飽き足らず、今後は「転び公妨」ネタを一生こすられ続けることが確定してしまった音喜多氏。落選から一夜明けた28日は、新宿御苑駅前で道行く有権者に落選の報告を行った。
事務所を構えさせていただいた新宿御苑駅前にて、落選のご報告をさせていただきました。
私の武運はここまで。この局面で戦線離脱となることは無念でなりませんが、仲間たちにこの後の国政維新と政策実現を託したいと思います。
地域の挨拶回りをしながら、今後のこと、生活のことも考えていきます。 pic.twitter.com/0hB9vYw4c8
— おときた駿(素浪人) (@otokita) October 27, 2024
音喜多氏は、Xのユーザー名に「素浪人」(※無一文の浪人のこと)の文言を加え、プロフィールでも「2024衆院選選挙・東京1区にて落選。おしごとください」とアピールするなど、41歳の“仕事探し”をいよいよ本格化させていく意向のようだ。
そんな音喜多氏に今、ユニークな“開業プラン”が浮上している。
「音喜多さんの盛大な転びっぷりを一部ネット民が“ネイマール”と呼んでいますが、多くの有権者はこのあだ名を不快に感じています。サッカーブラジル代表のネイマール選手は、その技術の高さから敵ディフェンダーのマークがきつくなり、プロフェッショナル・ファウルとして転倒のシミュレーションを多用するようになりました。一方、音喜多さんは政治家としての能力や実績に疑問符が付きまくるにも関わらず勝手に一人で立ちゴケしただけ。2人はまったく違うじゃないか、こんなのネイマールへの風評被害だ、というわけです。じゃあ、音喜多さんは何だったらできるのか?そこでネットの一部で噂されているのが『音喜多流合気道』道場開業プランです」(前同)
音喜多流――なぜか響きだけなら不思議と悪くない。ただ、本当に音喜多氏は“創始者”になれるのか?合気道の道場を開くからには、自分が転ぶのではなく、相手を吹き飛ばすほうの技術が必要となるはずだ。
「たしかにそうなのですが、合気道の創始者が独自の流派を広めていくには、演武で上手に転んだり吹っ飛ばされたりしてくれる空気が読めるパートナーが欠かせません。道場長はそのへんの雰囲気があるおじいさんにやってもらうとして、経営者兼広報を、転び方が天才的に卑怯な音喜多さんが担当する、というプランのようですね」(前同)
政治の道を断念した袴姿の音喜多氏が、畳の上で七転八倒する。そんな「独自の戦い」を見られる日は案外近いのだろうか。動きがあり次第、追って報告する。
image by: おときた駿(素浪人)(@otokita)公式X