誇り高き“元大統領第三夫人”のデヴィ夫人は、なぜ“迷惑系YouTuber”のようなポジションに堕ちてしまったのか?事務所の女性にグラスを投げつけ、暴行容疑で書類送検。過去にも類似の“前科”があるほか、近年は金銭絡みのトラブルも相次いでいた。
デヴィ夫人「暴行容疑で書類送検」の深すぎる闇
「デヴィ夫人」として活動するタレントのデヴィ・スカルノ氏(85)が、東京都内の飲食店で、自身の事務所の女性スタッフにグラスを投げつけたとして、16日までに暴行容疑で書類送検されたことが明らかになった。
デヴィ夫人ことラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ(日本名:根本七保子)氏は、1940年2月6日、東京・西麻布生まれ。赤坂の高級クラブ勤務を経て19歳でインドネシアに渡ると、同国の初代大統領スカルノに見初められて1962年に結婚、「第三夫人」になった。
1965年の軍事クーデターでスカルノが失脚したのちフランスに亡命。スカルノ死去後の1970年代から日本での芸能活動を本格化させ、“元祖セレブタレント”としてお茶の間人気を博すようになった。
現在、私たちが知る「デヴィ夫人」の自由奔放かつ気高いキャラクターは、このようにして出来上がっていったのだが――。
過去に類似の“前科”。近年は金銭絡みのトラブルも多発
実はデヴィ夫人には重大な“前科”があるという。芸能ライターが説明する。
「自由奔放と言えば聞こえはいいのですが、デヴィ夫人は米国に住んでいた1992年にも類似の“傷害事件”を起こしています。そのさいは、パーティで会話していたフィリピン元大統領の孫娘の顔面をシャンパングラスで殴りつけ大ケガを負わせ、34日間も刑務所に収監されました。
本人は著書で、相手に侮辱されて抗議しただけであると“無実”を主張していますが、実際には思いっきり“実刑”をくらっているんですよ。今回も暴行容疑を否認しているそうですが、実際にはどうだか…すこぶる怪しいものです」(芸能ライター)
さらに、言葉よりも先に手が出てしまうデヴィ夫人の攻撃的な性格は、近年エスカレートする一方のようだ。
「たとえば、2014年に出演したバラエティー番組『奥様はモンスター2』(TBS)では、出演者の30代一般女性を3回平手打ちして、女性が警察に被害届を出す騒ぎに。このときは示談が成立したものの、デヴィ夫人は耳を疑うようなトラブルをたびたび起こしているんですよ。
近年は暴力だけでなく、金銭絡みのキナ臭い事案も目立つようになりました。2019年、グランドプリンスホテル高輪を相手に起こした裁判。このときデヴィ夫人は、約4000万円の超高級毛皮コートをホテルが破損させたと訴えましたが、判決では『預かる前から破損していた』というホテル側の主張が全面的に認められました。デヴィ夫人の勘違い、ないしは虚偽の主張が確定したのです。
さらに2023年には『週刊文春』が、デヴィ夫人による慈善団体の“私物化”をスクープしています。私的な支出を団体に負担させ、約1700万円が入った銀行口座の通帳や印鑑を“持ち逃げ”したという“文春砲”に対して、デヴィ夫人は名誉毀損や信用毀損の罪で刑事告訴するという反撃に出ました。ところが、文春サイドが慈善団体関係者の新たな証言や“証拠書類”の続報を出すと尻すぼみに。その後どうなったのかハッキリしませんが、これもデヴィ夫人敗北の線が濃厚でしょうね」(前出の芸能ライター)
御年85歳ということで、加齢にともなう認知能力低下や易怒性の亢進があるのか。それにしても最近のデヴィ夫人はおかしな言動が際立っている。
元インドネシア大統領第三夫人ともあろう人物が、いったいなぜ“迷惑系Youtuber”のごときポジションに堕ちてしまったのだろうか?(次ページに続く)
誇り高きデヴィ夫人を“迷惑系”に堕落させたものとは?
「周囲の関係者やメディア、ファンたちが、これまでデヴィ夫人をあまりにも甘やかしすぎたのだと思います。これが、近年のトラブル多発の大きな原因になっているのではないでしょうか?」
そう指摘するのはネットメディア編集デスクだ。
「デヴィ夫人を甘やかしすぎた」とは、具体的にはどういうことか。
「過去の一連のトラブルと今回の暴行容疑には、デヴィ夫人が“相手に手を上げてしまった”や“グラスを投げつけてしまった”という『行為』のほかにも共通点があるんですよ。それは、≪デヴィ夫人がそんな乱暴をはたらくからには、相手の人間がよほど口汚く夫人を侮辱したにちがいない≫といった、何の根拠もない擁護の声が少なからずあがっていることです」(ネットメディア編集デスク)
調べると、デヴィ夫人は、パーティ中にシャンパングラスで相手を殴りつけ大ケガを負わせた1992年の騒動について、自身の著書で「相手に侮辱されたので抗議しただけで暴力は振るっていない」旨を釈明している。
また、2014年のテレビ番組で、デヴィ夫人が一般女性を3回平手打ちして被害届を出されたさいも、一部メディアが≪被害者側も相当の“口撃”を行ったのでは?≫という憶測を報じた。
そして今回のグラス投げつけ暴行容疑だ。SNSでは、≪デヴィ夫人にとって、よほど腹に据えかねる態度や発言があったに違いない≫という、じつに不可思議な擁護が散見される。
「そうなんです。なぜかデヴィ夫人は現代日本において、まるで中世の貴族か江戸時代の武士のように、“失礼な一般人”を“斬り捨て御免”にする特権を持っているかのように扱われています。じっさい、被害者がデヴィ夫人に失礼な言動を取ったという証拠は何もないのに、周囲がきっとそうに違いないと擁護し、テレビもデヴィ夫人の異常性を面白がってご意見番に起用してきました。度を越えた“甘やかし”が、今のデヴィ夫人を作り出してしまったとみられる所以です」(前出のネットメディア編集デスク)
デヴィ夫人にそのような“特権”がないのは言うまでもない。「第三夫人」と言えば響きは良いが、ネットでは≪要するに愛人でしょ?≫≪パパ活女子のはしりだよな≫といった厳しい見方も増えてきているようだ。
もし本当に「元大統領夫人」の誇りがあるなら、デヴィ夫人は心の底から湧き上がる“暴の衝動”を抑え、周囲の人たちに優しく接するところからやりなおすべきではないか?
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image by: デヴィ夫人 (dewisukarno)(@dewisukarnoofficial) – Instagram