同じ仕事を長い間続けていると自然に身についてしまう「職業病」ともいえる業界の常識。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、探偵という仕事を通じて身についた感覚や思考の癖に着目しています。
探偵の常識
今回は、探偵の現場で働いていた頃から今でも残っている「探偵ならではの感覚(常識)」についてお話ししてみたいと思います。
僕は19歳の頃からこの業界にいるので、社会に出て最初に見た世界が探偵の世界でした。
そのため、その頃に教わったことや身についた感覚が、そのまま僕の中の常識になっている部分がたくさんあります。
その中でも、「これは少し探偵っぽいな」と思うものをいくつかご紹介します。
(1)北固定の地図
これは探偵に限らずやっている方もいるかもしれませんが、僕は車のナビもスマートフォンの地図も、基本的に北固定(画面の上が北)で表示しています。
そもそものきっかけはGPSです。
探偵はGPSの位置情報を見ながら現地へ向かったり、対象者を追跡したりすることがありますが、GPSの画面は北固定で表示されることがほとんどです。
そのため、自分の地図も北固定にした方が感覚的にわかりやすく、自然とそのスタイルが身につきました。
おかげで今では、北さえわかれば初めての場所でもある程度の位置関係を把握できます。
また、複数人で調査をしている時にも便利です。
例えば
「○○通りを北へ500メートル進んだところに対象者がいる」
「マンションの北西側に自転車が置いてある」
といったように、方角を基準に情報共有することができます。
全員の頭の中に同じ地図が入っているので、位置情報の共有が非常にスムーズなんです。
逆に、進行方向が上になる設定のナビを見ると、僕は方向感覚が混乱し、気持ち悪くなります(笑)。
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(2)24時間表記
これも探偵あるあるかもしれません。
僕は今でも時間を伝える時、基本的に24時間表記を使います。
例えば「3時集合」と言われると、多くの人は午後3時を想像すると思います。
しかし探偵の仕事では、朝3時に現場集合ということも珍しくありません。
対象者によっては深夜や早朝から動くこともあるので!
そのため、3時なのか?15時なのか?を明確に区別する必要があるんです。
僕たちの感覚では
3時=午前3時
15時=午後3時
という認識です。
今でも、普通の会話でも24時間で伝えることが多いです。
「17時に伺います」「23時開始です」
ただ電話(特に飲食店の予約)だと「17時」が「7時」と間違えられることが多々あるので、最近はなるべく封印するようにしていますが。。。
(3)視認可能場所の探索
これはかなり職業病かもしれません。
マンションを借りる時、事務所を借りる時、あるいはレストランや商業施設に入る時でも、まず最初に出入り口の周辺を見てしまいます。
そして、「ここを張り込むなら?視認するならどこだろう」ということを無意識に考えてしまいます。
別に警戒しているわけではありません(笑)
完全に癖です。
「あそこなら出入りがよく見えるな」
「ここは死角が多いな」
「意外といい張り込みポイントがあるな」
常にそんなことが頭の片隅にある状態。
逆に「ここは張り込みしにくいな」と思う場所の時は、探偵目線では少し残念ですが、自分が物件を借りる時は、かなり参考になりますね(笑)
あとは、出入り口の数も!
多ければ多いほど張り込みが難しくなるので、住むならそういう場所がいいですね!
このように、現場で何年も続けてきたことは、いつの間にか自分の中の常識になります。
探偵を長くやっていると
北固定で地図を見ること
24時間表記で時間を伝えること
張り込み場所を探してしまうこと
すべて当たり前!
改めて考えると、なかなか面白い職業病ですよね。
以上、探偵の常識でした!
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