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巧妙化する詐欺と情報操作。副業悪徳商法や幸福の科学「宗教番組」BPO審議入りから見えてくる大問題

インターネットの普及により、副業や投資などの新たなビジネス機会が広がる一方で、それらを悪用した詐欺や悪質商法も増加しています。また、情報発信の手法が多様化する中では、視聴者や消費者が広告や勧誘であることを十分に認識できないケースも問題視されています。『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では、著者でジャーナリストの多田文明さんが、副業詐欺の実態や悪質業者の手口、さらに宗教番組を巡る議論を通じて、消費者が注意すべきポイントについて考えます。

副業商法の実態を暴く

NHKの「あさイチ」に出演して、副業商法の実態について話しました。

物の値段も高くなり、副業をして稼ぎたいと思う方は多いと思います。しかしそうした気持ちを見透かすように、よくわからない副業話をネットで持ちかけて、お金だけをとって逃げてしまうような悪質な業者が横行している可能性があります。

業者の男と電話のやりとりをしましたが、自らの会社の住所や代表電話番号は答えようとはしません。こうした身元のよくわからない業者に多額の報酬を払ってしまえば、お金を取り戻すことは極めて難しくなります。

これまで悪質な業者のなかには、住所を伝えてくる所もありましたが、実際に行ってみると、まったくの嘘か、バーチャルオフィスということがよくありました。

そのバーチャルオフィスについて、帝国バンクから調査報道がなされました。

バーチャルオフィスは、個人事業主にとっては使い勝手の良いものですが、犯罪グループにとっても、とても悪用しやすいものであるという実態を無視してはいけません。

バーチャルオフィスを使い、身元を隠して悪事を働く詐欺業者たちの存在

今、様々な悪質業者が横行していますが、理由の一つに、身元を隠した形で悪質な方法でお金を取りやすい状況があるからです。ネットでの架空の業者になりすます以外に、バーチャルオフィスの存在があります。

お金をだまし取られた被害者が企業実態を調べようとしても、名刺にある住所は、バーチャルオフィスで、実際には別な場所で活動しているために、クーリング・オフを申し出ても無視されたり、返金交渉さえままなりません。そのうちに、悪質業者はしれっと消えてしまいます。

様々な悪質業者の調査をしてきていますが、そのほとんどは、バーチャルオフィスでした。身元がわからないことをいいことに、悪質な行為でお金をだまし取ろうとするのです。
帝国データバンクが報道した分析によると、渋谷区内のビルの一室で「3千社」が起業したことになるといいます。その中には当然、詐欺や悪質業者がいることが考えられます。

以前に、怪しい通販会社に注文をする際、私もバーチャルオフィスを使って商品を届けてもらうと、なんとその怪しい企業は私と同じ所を使っており、同じ住所で発送されて、同じ住所受け取るという奇妙なこともありました。
今、無登録業者による、投資詐欺やトラブルが増えていますが、バーチャルオフィスになっていることもあり、何かしらの対策を打たないと、詐欺や悪質業者による被害は今後も増え続けていくことになります。

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「霊界探訪記」の番組がBPO審議入り。信じない自由を奪うことにもなりかねない

驚くべきニュースがありました。

全国8つの放送局で放送された「幸福の科学」が製作した「霊界探訪記」の番組がBPO審議入りとなったというのです。

番組では、教祖による講話などが紹介されており、BPOは「番組と広告の区別が困難と感じる部分がある」としています。

この報道を聞いて、旧統一教会の問題から何も学んでいないと感じました。

宗教団体は、はっきりと宗教団体名と布教の目的を告げて行わなければなりません。なぜなら、宗教教義というものは、その人の人生に大きな影響を与えてしまうものだからです。

旧統一教会の行った最大の問題は、教団名を告げないなど、布教活動の目的を隠して行動したことです。

今回の番組でも、布教の目的をもって流された広告・宣伝であることを告げておらず、ステルス的行為といわれても仕方ないものです。

ヤフーコメントにはしませんでしたが、もう一つの観点として、信教の自由には「信じない自由」があります。広告・宣伝かわからないような形での番組放送は、知らないうちに視聴者の心に教義がインプットされている可能性があり、「信じない自由を奪う」ことにもなりかねません。

宗教団体が番組を流す行為自体は、信教の自由の観点から問題ありませんが、広告・宣伝であることをしっかりと告げる必要があります。

視聴者にどのような影響を与えるのかを考えず、その辺りを曖昧なままで放送してしまった事態を重く受け止める必要があります。(メルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2026年7月14日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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悪徳業者などへの潜入取材した数は100ヶ所以上。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして、コメントやニュース記事を執筆中。消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」(2017年~18年)の委員も務めた。雑誌「ダカーポ」にて、悪徳商法に誘われたらついていく連載を担当。それをまとめた著書「キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。新刊11月予定「信じてみたら、ダマされる。~元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口」(清談社清談社Publico)

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【著者】 多田文明 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 14日・28日

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