五輪チケットの不正購入6900枚=組織委、払い戻さず無効に

2019.09.27
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by 時事通信

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は27日、国内在住者向けに5月に実施した五輪チケットの1次抽選販売で、虚偽の個人情報で取得したIDで約6900枚のチケットが不正に購入されたと発表した。約1億8000万円分の支払いは完了しているが、組織委は規約に基づいて払い戻しはせず、当該チケットは無効とする。
 不正IDは約3万件で、そのうち約1200件のIDが1次抽選に当選した。組織委は本人確認と国内居住の確認を行った上で、不正購入が特定されたチケットは無効として秋以降の2次抽選などに回す。担当者は「個人が行える件数、規模ではない」と述べ、組織的行為との認識を示した。アクセス元については海外の可能性もあるとした。
 五輪1次抽選で1枚も当たらなかった人を対象にした追加抽選、パラリンピック1次抽選も既に行われたが、担当者は「(不正IDでは)購入できないような対処をした」と話した。
 組織委は不正購入を特定した経緯や時期について、セキュリティー上の理由により明らかにしなかった。不正購入対策としては、IDに登録された電話番号で個人を特定する認証方法を採用していた。(2019/09/27-19:56)

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