首里城再建、寄付3億円突破 アンテナショップでも応援

2019.11.07
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by 時事通信

首里城再建のための募金箱が設置された沖縄県のアンテナショップ=5日午後、東京・銀座

首里城再建のための募金箱が設置された沖縄県のアンテナショップ=5日午後、東京・銀座

 火災で大部分が焼失した沖縄のシンボル、首里城(那覇市)の再建に向け、各地で支援の輪が広がっている。インターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディングでは早くも寄付額が3億円を突破。アンテナショップには応援のため多くの買い物客が訪れ、再建への動きを後押ししている。
 ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス」では、1日から那覇市がクラウドファンディングを活用した首里城再建支援プロジェクトを開始。目標額の1億円はわずか2日で達成し、6日正午までに3億5500万円を超えた。サイトには「再建に役立ててください」「応援しています」などのメッセージが6000件以上も寄せられている。
 運営するトラストバンク(東京)の担当者は「これまでに見たことのないスピード。沖縄のシンボルということや、報道の影響もあるのだろう」と驚く。
 東京・銀座にあるアンテナショップ「銀座わしたショップ本店」でも、1日からレジの横に手作りの募金箱を設置した。火災後は客の数が1.4倍ほどに増え、半数以上が寄付をしてくれるという。「大変だったね」「がんばって」などと声を掛けられることも多いといい、副店長の渡久地政和さん(55)は「みんな沖縄が好きで、自分のことのように捉えてくれている。ありがたいことです」と喜んだ。
 買い物後に寄付をした東京都北区の自営業、比留間知子さん(40)は「ニュースで見てショックだった。何回も行った大好きな場所なので、せめてもの力になれば」と話した。(2019/11/07-13:19)

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