衆院憲法審、2年ぶり自由討議 自民、改正論議加速促す
衆院憲法審査会は7日午前、審査会メンバーによる欧州4カ国視察の報告とこれに関連した自由討議を行った。自由討議は2017年11月以来2年ぶり。自民党の新藤義孝氏は欧州各国で憲法改正が実現していることに触れ、「社会情勢の変化に鑑み、わが国の実情を踏まえた改憲の議論をしていく重要性を痛感した」と強調。国会での与野党論議加速を訴えた。
これに対し、立憲民主党の山花郁夫氏はドイツで憲法に相当する基本法が63回改正されたことに関して「(基本法には)国会議員定数や地方議員任期が規定されている。日本は法律改正で対処している」と指摘。国民民主党の奥野総一郎氏は「日本が一回も改正していないことだけ取り上げ、特殊だという結論にはならない」と反論した。
公明党の北側一雄氏も「改憲実施回数だけ比較することにさほど大きな意味はない」と同調。ドイツ基本法改正は二大政党の合意に基づいていたとして「(日本も)そうありたい」と述べた。(2019/11/07-12:10)