梶山経産相「謝罪の事実ない」 輸出厳格化で韓国に反論

2019.11.25
0
by 時事通信

韓国への輸出管理をめぐり記者団の質問に答える梶山弘志経済産業相=25日午前、同省

韓国への輸出管理をめぐり記者団の質問に答える梶山弘志経済産業相=25日午前、同省

 梶山弘志経済産業相は25日、日本が輸出管理厳格化措置をめぐり謝罪したとの韓国政府高官の見解に対し、「謝罪した事実はない」と反論した。ただ、日本の発表内容への韓国からの批判には「一つ一つにコメントするのは生産的ではない。(輸出管理の対話再開に)影響はない」と冷静に対応する姿勢を示した。省内で記者団に語った。
 韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長を決めた22日、経産省は韓国の管理体制に不備があるとして発動している半導体材料などの輸出管理厳格化について、両国の局長級対話を再開すると発表。理由として、韓国政府が世界貿易機関(WTO)への提訴を中断し、「問題改善の意欲を示した」ことを挙げていた。
 ただ、こうした説明は、自国に問題はないと主張してきた韓国の立場と矛盾する。韓国政府高官は24日、経産省の発表が「合意していた内容を意図的にねじ曲げた」と批判する見解を表明した。
 これに対し、経産省は24日夜、公式ツイッターで「方針の骨子は韓国政府と事前に擦り合わせたものだ」と反論。両国の主張に早くもすれ違いが露呈している。(2019/11/25-12:50)

print

人気のオススメ記事