プロ野球、6月19日開幕へ コロナ禍で3カ月遅れ
プロ野球12球団は25日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた今季のセ、パ両リーグ公式戦開幕日を、6月19日に設定することを決めた。開幕すれば当初予定日の3月20日から3カ月遅れとなり、当面は無観客で実施する。
プロ野球の斉藤惇コミッショナーは25日、オンラインによる記者会見で「数度にわたって日程変更を余儀なくされた。閉塞(へいそく)感に苦しんだ国民を勇気づけ、他のスポーツにも開催の指針を示したい」と語った。
新型コロナの影響で延期や中止、中断が相次いだ国内主要スポーツで、政府による緊急事態宣言発令後、試合実施にこぎ着けるのはプロ野球が初めてとなる。開幕の前提となる緊急事態宣言の解除は、25日に全面解除が発表された。
◇新型コロナウイルス感染でのプロ野球界の動き
2・26 残りのオープン戦を無観客試合で行うことを決定
3・ 2 サッカーJリーグと合同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」設立を発表
3 第1回対策連絡会議開催。予防策などを協議
9 第2回対策連絡会議開催
12球団代表者会議で3月20日の公式戦開幕延期を決定
12 第3回対策連絡会議開催
12球団代表者会議で開幕は4月10日以降で一致
20 当初の開幕日
23 第4回対策連絡会議開催
12球団代表者会議で4月24日開幕を目標に設定
27 阪神が藤浪晋太郎投手ら3選手の感染を公表
31 パ・リーグの球団社長会議で開幕再延期で一致
4・ 3 第5回対策連絡会議開催
12球団代表者会議で4月24日開幕の当面延期を決定
17 12球団代表者会議でセ・パ交流戦の中止を決定
23 第6回対策連絡会議開催
12球団代表者会議で、開幕した場合でも当面は無観客試合とする方向で一致
5・11 第7回対策連絡会議開催
12球団代表者会議、実行委員会などを開催し、オールスターゲーム(7月19、20日)の中止を決定
5・22 第8回対策連絡会議開催
12球団代表者会議を開催し、政府による緊急事態宣言がすべて解除された後に開幕日を設定する方針を確認
5・25 12球団代表者会議を開催し、6月19日を開幕日に決定
政府が緊急事態宣言の全面解除を発表(2020/05/25-18:20)