銀座三越が営業再開 宣言解除後、初の週末
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除され、初の週末となる30日、三越伊勢丹ホールディングスが銀座三越などの営業を再開した。同社は緊急事態宣言の発令後、首都圏に構える6店舗の全フロアが休業しており、約1カ月半ぶりの営業となる。
店舗の周辺には開店を待つ客の行列ができ、混雑を避けるため午前11時に予定していた開店が10分早められた。化粧品を買いに来たという東京都内在住の20代女性は「久しぶりに出掛けたくなったので来た。通販でも買えるが、やはり実物が見たかった」と話した。
客は係員に誘導され入店前に全員が手を消毒したほか、サーモグラフィーによる体温測定も行われた。入り口と出口を分け、客の流れを一方向にする工夫も講じた。こうした措置は再開後も当面続けられるため、客足や売り上げの回復にはかなりの時間がかかるとみられる。(2020/05/30-12:30)