大塚家具社長が引責辞任 久美子氏、業績不振で―12月1日付
経営再建中の大塚家具は28日、大塚久美子社長(52)が退任すると発表した。12月1日付。長引く業績不振の責任を明確化するため、社長自ら辞任を申し出た。親会社の家電量販店大手ヤマダホールディングス社長で、大塚家具会長の三嶋恒夫氏(61)が社長職を兼務する。
大塚家具の業績は、純損益が2020年4月期まで4期連続の赤字となり、同日開示した21年4月期予想でも28億9000万円の赤字を見込むなど不振が続く。ただ、今期は前期に比べ大幅な改善が見られており、久美子社長本人から「黒字化について道筋が付きつつある今のタイミングで、過去の業績について責任を明確にしたい」との申し出があり、取締役会で受理された。
大塚家具は昨年12月にヤマダの出資を受け入れ、同社子会社として経営再建を進めている。家具に合った家電の展示販売などを通じ集客のてこ入れを図っているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、思うように進んでいない。(2020/10/28-18:33)