米国務省、日本への引き渡し承認 ゴーン被告逃亡に関与の親子
【ニューヨーク時事】日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が保釈中にレバノンに逃亡した事件で、逃亡を手助けしたとして米国で拘束中の容疑者の親子について、国務省は日本への身柄引き渡しを承認した。容疑者側は、移送は「恣意(しい)的で違法だ」として差し止めを申請。東部ボストンの連邦裁判所は29日、判断を下すまで移送の差し止めを命じた。
親子は元米陸軍特殊部隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター容疑者で、東京地検の要請で米当局が5月に身柄を拘束していた。東京地検は米国との犯罪人引き渡し条約に基づき引き渡しを請求。連邦裁判所は9月4日、日本への引き渡しを認める決定を出していた。(2020/10/30-07:50)