食品輸出拡大、重点27品目決定 5兆円目標へ実行戦略―政府

2020.11.30
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by 時事通信


【図解】主な輸出重点品目

【図解】主な輸出重点品目

  • 農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議で発言する菅義偉首相(右から2人目)=30日午後、首相官邸

 政府は30日、農林水産物・食品の輸出拡大に向け、和牛を含む牛肉やホタテ、リンゴ、ブリなど27品目を重点品目と決め、生産体制強化への集中支援を盛り込んだ実行戦略を策定した。品目別の輸出目標額に加え、狙いを定める国・地域も明記し、官民一体で2030年に輸出額を5兆円に引き上げる目標達成を目指す。
 30日の関係閣僚会議で菅義偉首相は「国内の余剰を輸出する発想を転換し、生産、加工、流通、販売に関わる全ての事業者がマーケットの求めるものを作る発想に立つべく改革を行う」と述べた。
 実行戦略では当面25年の輸出目標額を定め、海外で人気の高い牛肉を19年実績の約5.4倍、1600億円に拡大する。香港や台湾のほか、現在輸出解禁に向け交渉中の中国に照準を合わせた。輸出先の需要や安全基準を満たした商品を低コストで大量供給できる体制を整える。(2020/11/30-20:56)

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