作曲家の小林亜星さん死去 「北の宿から」、88歳―「寺内貫太郎一家」で主演

2021.06.14
0
by 時事通信


小林亜星さん 作曲家(所属事務所提供)

小林亜星さん 作曲家(所属事務所提供)

  • テレビドラマ「寺内貫太郎一家」の小林亜星さん(中央)(TBS提供)
  • 「科学忍者隊ガッチャマン」のジャケット(C)タツノコプロ
  • 小林亜星さんが作曲したダ・カーポのヒット曲「野に咲く花のように」のジャケット

 「北の宿から」など記憶に残る歌を数多く作曲し、テレビドラマ「寺内貫太郎一家」などで俳優としても活躍した小林亜星(こばやし・あせい)さんが5月30日、心不全のため死去した。88歳だった。東京都出身。葬儀は故人の遺志で近親者で済ませた。
 慶応大卒業後、作曲家の故服部正氏に師事。1961年にレナウンのCM曲「ワンサカ娘」「イエ・イエ」で注目を集めた。「酒は大関こころいき」「日立の樹(この木なんの木)」などのCM曲を多数作曲。演歌や歌謡曲も手掛け、都はるみさんが歌った「北の宿から」は、76年の日本レコード大賞を受賞した。
 「狼少年ケン」「科学忍者隊ガッチャマン」「魔法使いサリー」などのアニメ主題歌や挿入歌でも親しまれ、72年に発表した子ども番組の「ピンポンパン体操」は200万枚を超す大ヒットとなった。
 74年にはドラマ「寺内貫太郎一家」に主演。2002年のNHK連続テレビ小説「さくら」では、ヒロインの頑固な祖父を演じるなど、俳優としても存在感を示した。クイズ番組「ヒントでピント」の解答者を務めるなど、タレントとしても活躍した。(2021/06/14-19:12)

print

人気のオススメ記事