総裁選日程、26日決定へ 自民―対抗馬不在で「先行論」じわり
自民党は3日、菅義偉首相の党総裁任期が9月末で満了することに伴う総裁選に向け、総裁選挙管理委員会の初会合を党本部で開いた。26日の次回会合で日程を決めることを確認。首相は9月上旬にも衆院解散に踏み切って勝利し、総裁選を無風で乗り切る戦略とみられていたが、執行部内では有力な対抗馬不在の状況を踏まえ、総裁選の先行論がじわりと強まりつつある。
二階俊博幹事長は3日、首相も出席する党役員会で、総裁選管の設置を報告。総裁選を「党則に基づき国会議員と党員・党友の投票で行う」と明言した。
続く記者会見では「淡々と進めることが大事だ」と述べ、総裁選の投開票を通常通り9月下旬とする考えを示唆。その上で、首相について「続投してもらいたいとの声が、国民にも党内にも強い。複数の候補になり得る見通しは今のところない。現職が再選される可能性が極めて強い」と無投票再選に期待を示した。
これに関し、二階氏周辺は「菅総裁が無投票再選を決めた直後に衆院解散を表明すればいい」と語った。
総裁選管の初会合では、野田毅元自治相を委員長に選出。総裁選と衆院選の順序に関する議論はなかったという。(2021/08/03-19:58)