金融庁が「管理」検討 みずほシステム、異例処分へ

2021.09.22
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by 時事通信

 金融庁が、障害が多発したみずほ銀行のシステムについて、直接「管理」する方向で検討に入ったことが21日、分かった。みずほ銀が進めるシステムの改修作業や保守業務に関して報告させ、共同で管理することにより、再発を防ぐとともに原因を徹底究明する。金融庁による銀行システムの直接監督という極めて異例の行政処分に発展する可能性が出てきた。
 みずほ銀では今年2月以降、7回のシステム障害が発生。現金自動預払機(ATM)にキャッシュカードや通帳が取り込まれるなど、2月末から約2週間で4回起き、6月に再発防止策を発表した。しかし、8~9月にも全国の店舗窓口で振り込みや入出金ができなくなるなど3回の障害があった。8月以降の障害については、現在も原因の完全解明には至っていない。
 金融庁は当面、みずほ銀に対し、新規事業向けのシステム改修よりも安全な運用を優先させる構え。(2021/09/22-00:19)

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