尖閣警備へ海保能力強化 河野・岸田・高市氏が表明―自民総裁選

2021.09.24
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by 時事通信


オンラインで開催された自民党総裁選候補者の政策討論会「オープンタウンミーティング」に参加する(左から)河野太郎規制改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=24日午後、東京・永田町の同党本部

オンラインで開催された自民党総裁選候補者の政策討論会「オープンタウンミーティング」に参加する(左から)河野太郎規制改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=24日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党総裁選の4候補は24日、外交・安全保障政策に関する党主催の政策討論会に臨んだ。規制改革担当相(58)、前政調会長(64)、前総務相(60)は沖縄県・尖閣諸島の警備のため、海上保安庁の能力強化を検討する考えを表明。幹事長代行(61)も含めた4氏は、台湾の環太平洋連携協定(TPP)加入申請を歓迎する姿勢を示した。
 河野氏は「必要なら海上保安庁に関する法律の改正も視野に入れ、何かあったときは自衛隊が対応できる態勢を維持していきたい」と強調。高市氏も「中国の海警法を不安に思っている。海保法を必ず改正したい」と語った。
 岸田氏は「中国の装備はどんどん進歩している。海保の装備の充実は大変重要だ」と指摘した。野田氏は「(警備態勢の)微調整にはしっかり取り組まなければならない」と述べるにとどめた。
 台湾のTPP加盟申請に関しては、河野氏が「台湾が高いスタンダードをクリアして加盟してくれるのは非常にうれしい」と表明。岸田氏は申請を歓迎しつつ、「高いレベル(の自由化)に対応できるかどうかは冷静に見ていかなければならない」と指摘した。
 高市氏は「台湾の加盟への支援は惜しまない」と言明。野田氏も「しっかり台湾を支えていく」と語った。(2021/09/24-21:10)

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