松坂、マウンドに別れ 日米23年「野球好きなまま」

2021.10.19
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by 時事通信


西武先発の松坂=19日、メットライフ

西武先発の松坂=19日、メットライフ

  • 試合後に胴上げされる西武の松坂=19日、メットライフ

 「平成の怪物」がマウンドに別れ―。プロ野球西武の松坂大輔投手(41)が19日、埼玉県所沢市のメットライフドームで行われた日本ハム戦で先発登板し、日米23年間の現役生活に幕を下ろした。
 松坂投手は試合に先駆けて行われた記者会見で時折涙を流しながら、「きょうという日が来てほしかったような、来てほしくなかったような、そんな思いがあった。野球を好きなまま終われてよかった」と語った。
 横浜高3年時の1998年に甲子園大会で春夏連覇に貢献し、ドラフト1位で翌年西武入り。1年目から3年連続で最多勝に輝くなどエースとして活躍し、2007年からは米大リーグでプレーした。ソフトバンク、中日を経て昨年西武に戻ったが、故障の影響でこの日が復帰後初の公式戦登板となった。 

 ◇松坂大輔の略歴
 松坂 大輔(まつざか・だいすけ)横浜高3年時の98年に甲子園春夏連覇。ドラフト1位で99年に西武に入団し、1年目から3年連続で最多勝のタイトルを獲得するなど活躍。07年から米大リーグのレッドソックスでプレーし、メッツと合わせて8年間で56勝。15年にソフトバンク入りして日本球界に復帰し、中日を経て20年に西武に戻った。日本が優勝した06、09年のWBCで最優秀選手。日米通算170勝108敗2セーブ。182センチ、92キロ。41歳。東京都出身。

 ◇松坂大輔の年譜
1998 横浜高で甲子園春夏連覇
  99 ドラフト1位で西武入団
     16勝を挙げて最多勝、新人王
2000 最多勝、最多奪三振
     シドニー五輪日本代表
  01 最多勝、最多奪三振
  02 リーグ優勝
  03 最優秀防御率、最多奪三振
  04 最優秀防御率、リーグ優勝、日本一
     アテネ五輪日本代表
  05 最多奪三振
  06 第1回WBC最優秀選手
  07 レッドソックスに入団して15勝
     ワールドシリーズ制覇
  08 大リーグ日本選手最多の18勝
  09 第2回WBC最優秀選手
  11 6月、右肘の靱帯(じんたい)再建手術
  13 インディアンスを経てメッツ移籍
  15 ソフトバンク入りして日本球界復帰
     8月、右肩関節唇など手術
  18 中日に移籍して6勝、カムバック賞受賞
  20 西武に14年ぶり復帰
     7月、頸椎(けいつい)の手術
  21 7月、今季限りの引退発表
    10月、日本ハム戦で引退登板(2021/10/19-18:34)

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