皇族数確保、2案併記 「結婚後も残る」「旧宮家皇籍復帰」―政府有識者会議

2021.12.06
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by 時事通信


安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議に臨む清家篤座長(右手前から2人目)ら=6日午後、首相官邸

安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議に臨む清家篤座長(右手前から2人目)ら=6日午後、首相官邸

 政府は6日、安定的な皇位継承の在り方を検討する第12回有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)を首相官邸で開いた。皇族数の確保に向け、(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)皇族の養子縁組を可能にして旧宮家の男系男子を皇籍復帰させる―の2案を併記した最終報告骨子を了承。年内にも最終報告を取りまとめることを確認した。
 有識者会議は3月から議論を開始。7月にまとめた論点整理では、減少する皇族数への対応を喫緊の課題とした上で、2案を優先的に検討する方針を打ち出した。これらでも皇族数確保が難しい場合の方策として、旧宮家の男系男子を法整備により直接皇族にする案も示した。
 骨子では計三つの案を示しつつ、論点整理通りに2案を優先的検討事項と位置付けた。
 論点整理では、悠仁さまが皇位継承するまでの流れを「ゆるがせにしてはならない」と明記。女性・女系天皇の是非には踏み込んでおらず、骨子もこうした趣旨に沿った。(2021/12/06-20:34)

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