ガソリン全国平均、168円40銭 170円以上で価格抑制策―経産省

2022.01.19
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by 時事通信

 経済産業省が19日発表したレギュラーガソリンの17日時点の店頭小売価格は、47都道府県全てで値上がりし、全国平均では1リットル当たり168円40銭と、前週11日時点に比べ1円90銭上昇した。調査を担当する日本エネルギー経済研究所石油情報センターは来週も値上がりを予想しており、2008年9月以来の170円台が再び視野に入ってきた。170円以上になれば、政府は燃料価格の急騰抑制策を発動する。
 価格抑制策は、全国平均が170円以上の場合に政府が石油元売り企業に1リットル当たり最大5円を支給し、ガソリン、軽油、灯油、重油の卸価格上昇を抑える仕組み。21年度補正予算で800億円を確保している。業界団体の石油連盟は、支給を受けた場合、補助金の全てを卸価格の抑制に充てる方針を示している。ただ、発動された場合でも直ちに給油所店頭価格の高騰緩和につながるかは未知数のため、給油所関係者の間には混乱を懸念する声もある。
 全国平均のガソリン価格の上昇は2週連続で、昨年11月下旬以来、約1カ月半ぶりの高水準。長崎、長野、高知など12都府県では既に170円台にある。暖房用の需要期にある灯油の給油所店頭価格も、全国平均で18リットル当たり1958円と、2週連続で上昇した。(2022/01/19-18:05)

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