「内密出産」の子、里親委託へ 慈恵病院、初事例で―熊本

2022.07.05
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by 時事通信


記者会見する慈恵病院の蓮田健院長(右)ら=5日午後、熊本市

記者会見する慈恵病院の蓮田健院長(右)ら=5日午後、熊本市

 熊本市の慈恵病院が独自に導入した「内密出産」で昨年12月に生まれた1例目の子どもについて、同病院は5日、熊本市から里親委託の見通しが立ったと連絡があったことを明らかにした。子どもは現在、乳児院に預けられており、今後、特別養子縁組に向けた手続きが進められる。
 記者会見した蓮田健院長らによると、熊本市の担当者から4日、「家庭と同様の環境で育てられる見通しが立った」と連絡があった。蓮田院長は「法整備を伴わずに始まり、なかなか先へ進めなかった。次に続く子どものためにもスムーズに進んでほしい」と述べた。
 同病院は自宅などでの孤立出産を防ぐため、2019年12月、病院にのみ身元を明かして子どもを産む内密出産の導入を表明。昨年12月に10代女性が利用して出産した。(2022/07/05-17:20)

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