北朝鮮、また弾道ミサイル 戦闘機示威飛行、空母展開に反発―日米韓、6日も共同訓練

2022.10.06
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by 時事通信


北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて行われた日米韓共同の情報共有訓練に参加する海上自衛隊のイージス艦「あしがら」の乗組員=6日(防衛省統合幕僚監部提供)

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて行われた日米韓共同の情報共有訓練に参加する海上自衛隊のイージス艦「あしがら」の乗組員=6日(防衛省統合幕僚監部提供)

 【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は6日午前6時1分(日本時間同)ごろから同23分ごろにかけ、平壌の三石付近から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射した。発射の直前には米空母打撃群の再展開への反発を表明した。北朝鮮は先月下旬から弾道ミサイル発射を繰り返し、4日には5年ぶりに日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したばかり。朝鮮半島周辺の緊張が高まっている。
 6日午後2時ごろからは北朝鮮の戦闘機8機と爆撃機4機が編隊を組み、異例の示威飛行を実施した。北朝鮮南部を飛行し、空対地射爆撃訓練を行ったとみられる。韓国空軍の戦闘機F15Kなど30機が緊急発進して対応した。
 防衛省によると、ミサイル2発はいずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。1発目は最高高度約100キロ、飛距離約350キロ、2発目は最高高度約50キロ、飛距離約800キロとみられる。2発目は迎撃を難しくする変則軌道だった可能性がある。
 三石からのミサイル発射が確認されたのは初めて。北朝鮮は、有事の際の日米韓の迎撃や発射地点への反撃を想定し、新たな場所から2種類のミサイルを発射した可能性がある。北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルを含め今年24回目となる。
 日米韓は6日、一連の発射に対抗し、日本海でミサイル防衛の共同訓練を実施した。米空母打撃群傘下のイージス駆逐艦や海上自衛隊のイージス艦「あしがら」が参加し、ミサイルの探知・追跡・迎撃のためにレーダーで捉えた標的情報を共有する手順を確認した。自衛隊の護衛艦「ちょうかい」も加わり、日米韓で艦隊行動も取った。(2022/10/07-00:32)

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