長崎県の大村湾に浮かぶ無人島・田島。釣りやキャンプ、釜焚き体験や森の探検などアウトドアならなんでもござれですが、でもそんな無人島で怪我をしたらどうなるのでしょうか。ご安心ください、スタッフはきっちりと専門講習を受け、事故が起こらないように努力もしています。今回はそのあたりの話題を。
無人島・田島で安全に楽しく遊んでもらえるために
春です。しっかりと寝ているはずなのですが、春の陽気のせいなのか、眠くてしかたない。春眠不覚暁。ずっとハンモックで昼寝したい気分です。しかし、畑の準備や草刈りなどやることはたくさんあります。頑張れ、俺!
3月下旬に東京オリンピックセンターで開催されたRAC(NPO法人川に学ぶ体験活動協議会)主催の水辺のファーストエイド講習に参加してきました。
前半の2日間はウィルダネス・ファースト・エイド(以下WFA)の講習です。このWFAですが、4年ほど前に受講したことがあります。ウィルダネスとは何ぞや?
WFAの定義では2時間以上医療機関にアクセスできない場所としています。通常の救急救命法は都市部を想定しており、救急車が到着する約8分間(都市部の平均到着時間)を想定しています。WFAでは救急車が到着するまでに2時間以上かかるところで怪我人、病人が出たら何が出来るか?という事を講義、実習を朝から夜まで様々な状況を作りだし繰り返し訓練します。通常の救急救命講習よりも複雑なので脳が酸欠になるほど頭を使います。
なぜ田島スタッフもっさん(僕の事)がWFA講習を受講する必要があるのか?その意味は?
無人島「田島」は亀浦港からボートで約7分のところに位置しています。電気、ガス、水道のない島です。携帯電話はほぼ繋がります。もちろん、お店や病院などはありません。そんな「田島」で怪我人、病人が出た場合、傷病者を亀浦港まで運ぶのに状況によっては1時間以上かかる場合も出てきます。それ以上かかるかもしれません。陸から7分の「田島」でも状況によっては立派な「ウィルダネス」です。救急車も都市部とは違い8分では到着しません。救急隊に引き渡すまでに出来る限りの処置をしなければなりません。田島に来ていただくお客様を守るのが僕たちの仕事だと思っています。
田島で「安全」に楽しく遊んでいただく為に、常にスタッフのトレーニングは必要です。救急法以外にもリスクマネージメント講習会などにも参加し、事故が起こらないよう心がけています。
先日、うれしい出来事がありました。昨年の夏に田島に来ていただいた若いお母さんと別の場所で偶然再会しました。田島に来ていただいたお客様には可能な限りライフジャケットの重要性についてお話しています。その若いお母さん、家族全員分のライフジャケットを購入してくれていました。感激です。
大きな事故が起こらぬよう、日々、努力しています!(当たり前の事ですが)
information:
『大村湾~無人島~滞在記「田島」』
長崎県の大村湾に浮かぶ無人島・田島の公式HP。2013年夏に“自然体験リゾート”として生まれ変わったこの島の魅力を、土門拳文化賞受賞フォトグラファー・山頭範之氏の美しい写真で紹介。
『旅まぐ』
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