毎回読者からさまざまな質問が寄せられる『高城未来研究所「Future Report」』のQ＆Aコーナー。今回は、理想の未来に近づくために踏むべき具体的なステップが分からないというお悩みに高城剛さんが、「まずは資金が必要」と答え、その貯め方をアドバイスしています。
自分の欲しい未来に近づくための具体的な方法は？
Question
地方活性の会社を辞めるべきかどうか、以前相談させていただいた26歳です。先日は相談に乗って頂きありがとうございました。
会社をつい先日退社しました。辞めるまでは悩みましたが、今ではすっきりした気持ちでいっぱいです。
さて、メンタル面での不調も改善し、改めて自分の将来をじっくり考えているところなのですが、高城さんご自身の未来の描き方について教えて下さい。
高城さんはご著書やメルマガで何度も「7年」を目安として自分の未来を真剣に考えることの重要性を提唱されているかと思います。僕も自分と向き合い7年後の自分を考えてみたのですが、「世界中を飛び回る生活がしたい」「今の彼女と一緒に幸せな家庭を築きたい」「場所、時間にとらわれず自由に生きたい」という自分の中で譲れない3つの信条が見つかりました。
ただ、具体的にどういうステップを踏めば自分の欲しい未来に近づけるのか、なかなかわからないです。元々人に何かを教えたり人前に立つのが好きなので、日本語教師を目指そうかと考えたり、周りの環境と自分を変えるため、英語を鍛えるために思い切ってアメリカの大学院に留学してみようかと考えています。
悶々と自分の将来を考えている一方で、自分の外の世界は常に変化しているので、ステップを考えすぎてもあまり意味が無く、まずは思い切って行動し偶然に身を任せるのもありなのかなとも思います。
高城さんはご自身の7年後、そしてそれに至るまでのステップをどこまで具体的に描いていらっしゃいますか。参考までにお聞かせ頂ければと思います。
高城剛さんの回答
あらゆる計画を実現するためには、それに見合う現実的な資金が必要だと思います。そして、ご質問を拝読し、おわかりにならないのは、実はその資金に関してではないでしょうか？
例えばこれから7年間、懸命に働き1,000万円貯めて、それからご希望の「世界中を飛び回る生活がしたい」「今の彼女と一緒に幸せな家庭を築きたい」「場所、時間にとらわれず自由に生きたい」ことを実現するのは、不可能ではないどころか、難しいことではありません。
この場合、7年後を目標にいまは好き嫌いを問わずしっかり働き、たったいまから無駄遣いを一切やめ、それを7年間続けることだけが確かなステップだと思います。毎月、しっかり15万円づつ貯金すればいいのです。
一方、今すでに十分な資金があり、語学を必要とするなら2年目にTOIEC900点を目指し、5年目にスペイン語のDELE、7年めに中国語のHSKを取得します。
僕がご質問者の立場なら、どんなに大変な仕事でも毎月25万円づつ貯め、希望の実現のために7年間で最低3ヶ国語、できれば5ヶ国語を話せるようにするでしょう。
この「7」年という目標が具体的な数字であるように、ステップがおわかりにならないなら、収入でもTOIECでも具体的な数字があればあるほど、自身を見失いません。思い切って行動し偶然に身を任せても、得られるものは詭弁だけになってしまいます。
まずは、ご希望の生活にかかる資金を具体的に算出し、1日1日を大切にすることだと思いますよ。そしてその1日は、今日からはじまっているのです。
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著者：高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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