MAG2 NEWS MENU

とにかく直接会う。彼女がメールで送ってきた別れ話を水に流す方法

女性は直接会ってお願いされると、頼みごとを断りづらくなる―。こんな「法則」がメルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』で紹介されています。現役精神科医のゆうきゆう先生の解説、わかりやすくてためになります。

頼みの心理テスト

彼女に頼み事をしたい! こんなとき、どうお願いする?

1.「直接会って」
2.「電話で」
3.「メールで」
4.「LINEなどのアプリで」

選んでから、続きを読んでくださいね。

男女で頼みが…?

さて、解説です。

実は心理学者であるチャルディーニらは、多くの被験者を対象にして、「OKしづらい頼み事」をしてみました。

このときに、

A.「メールで」
B.「直接会って」

という2パターンで、頼んでみたのです。さてこのとき、両者でどう差が出たと思いますか?

実は、その結果。相手が女性である場合、

B.「直接会って」

という方が、OKしてくれる率は高くなりました。

しかし相手が男性である場合は、AとBで、大きな差は見られませんでした。すなわち男性は、直接・メールなど関係なく、内容そのもので、OKするかどうかを決めることが多かったのです。

しかしながら女性は、内容にくわえて、「直接目の前にしているかどうか」というのも、大きなポイントを持っていたわけです。ですので相手が女性であるなら、とにかく直接会った方が、断られにくいというわけですね。

なぜ男女差は生まれる…?

実際、マンモスを狩っていた時代。狩りは男の仕事でした。

そのとき、女性は集落で他の女性と共同作業をしたり、物々交換などのコミュニケーションを取っていました。そのため女性は会話の能力が発達し、より相手との関係性を重視するわけです。

だからこそ、

「相手が今、困っている…!」
「雰囲気的に、頼られている…!」

などのメッセージに反応し、目の前の相手にたいしては、断りにくくなるわけです。

たいていの恋愛においては、言うまでもなく、「男性が直接、女性を口説く」という図式が成立します。女性から口説くことは、ほとんどありません。

そして「だからこそ、女性は相手を前にすると、頼み事を断りづらい(=口説かれやすい)」と考えるなら、この男女差は、とてもうまくできている…と考えることができますね。

いずれにしても、あなたが女性に何かをお願いしたいのなら、とにかく目の前にした方がいいわけです。

また別の調査では、「電話」は、「メール」と「直接」の、真ん中くらいの説得効果だということが分かりました。

すなわち

直接 > 電話 > メール

となるわけですね。

別れ話でも。

ですのでこれは別れ話でも同じかもしれません。

あなたが男性で、女性から別れ話をされた場合。もしそれが、メールだったとするなら、とにかく直接会って話を聞くこと。それもできないなら、電話ででもいいので、話をすることです。

「別れたくない!」という言葉を、相手はメールで聞いてくれなくても、電話や直接ならば、OKしてくれる可能性もあるわけです。

またメールでは、相手の意志や本音が、ほとんど読み取れません。人間の真意は、ボディ・ランゲージや、口調に出ると言われています。そして言うまでもなく、直接会えば、それらも観察することができます。

相手の気持ちを読み、なおかつOKしてもらいやすくなる…。そういう意味で、とにかく直接会うことが大切なわけですね。

誘う理由は何でも構いません。

「別れ話、分かった。ただどうしても納得できない部分があるから、会って話したい」
「最後にお願いがあるんだ。一度、直接会って、別れを受け止めたい」

などなど、何でもOKです。とにかく会ってしまえば、相手は別れづらくなるわけです。

ですので逆に、あなたが女性であって、誰かと別れたいと思うのなら…。

「何があっても会ってはダメ

です。このことを覚えておいてください。

男性の場合は…?

さて、先ほどの調査では、この「直接会う」ことで変わるのは女性だけ、ではありましたが。やはり男性であっても、多少の説得効果のプラスはあるかと思います。

今話したように「相手の真意を読みやすい」という利点もあります。また実際に目の前にすることで、あなたの顔や表情、動きなどを伝えることもできます。それによって、魅力を再確認する可能性だってあります。

とにかく重要なことがあったら、相手と会って話す…と心がけてもいいかもしれません。

しかし、女性ほどその効果は強くない、ということ。これは大きな事実です。すなわち相手が男性で、たとえば「直接会って話す」のが、非常に大変だった場合。

ムリして会おうとして労力を削るより、その分のパワーを「メール」に持っていくこと。

たとえば具体的に、何か頼み事をしたい「理由」や「状況」などについて、メールで丁寧に説明をする。そうすれば、相手はそれを読むことで、より説得されやすくなる可能性もあります。

とにかく直接会いさえすればいい、というわけではなく、その分、丁寧なメールに持っていった方がいいこともあるのです。

ただ逆に女性の場合は、どんなに論理的なメールを送るよりも、とにかく会って話した方がいい…ということになります。

重要なのは、労力をいとわないこと

さて、以上踏まえて、テストの解説です。

1.「直接会って」

あなたは非常にコミュニケーション能力が高い人です。直接会うことで、相手が断りづらいということを、無意識に分かっているのかもしれません。

ただ相手が男性の場合は、100%通用するとは限りません。「会えばいつでも大丈夫!」と思うのではなく、説得材料などをハッキリ用意するように心がけてもいいかもしれません。

2.「電話で」

あなたは説得能力が、ほんの少しだけ高い人。メールよりは電話、という意識があるのかもしれません。

ただやはり、直接会うのに越したことはありません。多少手間であっても、それだけの価値はあるのです。たまには面倒がらずに、直接話しにいってみてくださいね。

3.「メールで」

あなたは、多少説得が苦手な人かもしれません。そのため、メールで色々な考えを伝えようとしている可能性があります。

それこそ、告白などもメールで行っているかもしれません。

ただ言うまでもなく、相手が女性の場合は、かなり断られやすくなるので注意が必要です。どうしても伝えたいことがあったら、きちんと会って、目を見て伝えると、よりいいでしょう。

4.「LINEなどのアプリで」

顔文字やスタンプなどもあり、色々と表現の幅も広がるかもしれません。またレスポンスなども早いため、メールより濃密なコミュニケーションを可能にできるツールです。

しかしやはり、相手の声・顔と接することができないため、やはり女性相手では、説得効果は低いと言わざるを得ません。

便利ではありますが、それだけに頼りすぎず、直接話すことを忘れないようにしましょう。

今回のまとめ。

どうか覚えておいてくださいね。

さいごに。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

人の思考は、もちろん1人1人で、大きく変わります。ただそれでも、多少の傾向というものは存在するのです。このことを心にとどめておくだけで、人と話すのに、大きな手がかりができるはず。

そうすれば、少しずつでも、自信を持って人と接することができるんです。

知識というのは、力になりえるんです。もし何かの勇気が湧かないと思うのなら、まずは色々な知識に接してみてください。必ず、ヒントだって存在するはずですよ。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

image by: Shutterstock

 

★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』第481回より一部抜粋

著者/大和まや・ゆうきゆう(精神科医・心理研究家)
あらゆるジャンルの心理学を極めた、セクシーな精神科医たち。あやつる心理学のスキルは1000を超える。「ゾクゾクしなければ人生じゃない!」がモットー。読めば心が軽くなり悩みも解消されるメルマガを月に2回のペースで配信中。
≪無料サンプルはこちら≫

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け