紅茶は貧血を招きますか？という素朴な疑問が『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者である医学博士しんコロさんに寄せられました。医学的見地から、他の飲み物の場合はどうなのか、また貧血におすすめのドリンクは、など細かく答えてくれています。
「紅茶は貧血を招く」はウソ？ホント？
Question
私は、午後のひとときに温かい飲み物でホッとしていますが、以前は緑茶や紅茶を飲むことが多かったのですが、紅茶は貧血を招くと言われて実際に貧血気味だったので、今はコーヒーやハーブティー、特にカモミールティーを好んで飲んでいます。紅茶と貧血は関係があるのでしょうか？
しんコロさんの回答
紅茶にはタンニンが多く含まれています。タンニンは渋みを感じさせる成分ですが、鉄イオンと結びつく性質をもっています。そのため、鉄分の吸収を阻害してしまうのです。鉄分不足による貧血がある場合は、食後の紅茶は避けた方が良いでしょう。ちなみに、紅茶ほどではありませんが、コーヒーや緑茶にもタンニンは含まれています。
ただし、コーヒーのタンニンはローストすることで減少するので、フレンチローストのようなダークローストのものであればタンニンの量は比較的少ないです。一方ミントティーやカモミールティーなどのハーブティー、そして麦茶はタンニンの含有量は低いので、貧血ぎみの場合にもおすすめのドリンクです。でも、コーヒーや紅茶は好きだとどうしても飲みたくなる時もありますよね。そういう場合は、食後2～3時間してから飲むようにすると良いでしょう。
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