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赤を好む妻と白を好む夫。2人の落とし所はなぜピンクではないのか?

結婚をすると、相手と自分には「第3の個性」とも呼べる新しい個性が生まれます。この第3の個性をどう扱っていくかで結婚生活は変わっていく、と語るのは、プロの算命学鑑定士でありながら元科学者、投資家、翻訳家など様々な顔を持つ、磯野はまぐりさん。自身のメルマガ『占い中毒にご用心』の中で、この第3の個性について興味深い話を紹介しています。

結婚の相性

様々な個性の組み合わせで成り立つ個人全体の個性。そんな2人の個性をさらに組み合わせると、そこには第3の個性が生じます。

もちろんそこに第3の人間は存在しませんが2人が結婚して作る新しい家庭にはこの第3の個性が生まれることになるのです。これから2人はこの第3の個性と一緒に生きて行くことになります。子供ができればその子はこの第3の個性に影響を受けて育っていくことになるのです。

結婚生活がどのようなものになるかは、この第3の個性を2人がそれぞれ、どう扱っていくかにかかっているのです。

家庭の個性

第3の個性とは、本来は存在しない個性です。2人の間に産まれたヴァーチャル個性です。がしかし、それは確かに存在します。

独身の頃は好きにできたことも結婚すると、すべてが同じようにはいきません。なぜでしょう?

今までの自分とは別に配偶者としての役割があるからです。これには家庭における現実的な役割と宿命上の目には見えない役割があります。

そのような役割を果たすためには自分の好きなようにはできないことが色々とでてきます。心のありようも影響を受けます。そしてこのことは、相手にとっても同様です。

こうして2人がそれぞれの役割を果たすことでなりたつ家庭は◯◯家として、親戚や、ご近所さん、そして時には仕事仲間をはじめとした社会とかかわっていくことになります。そのときのあなたは、ご自身の個性よりも、第3の個性をより強く出しているのです。

赤と白で緑

第3の個性の中で生活していていままでより楽に生きていける人もいれば、どうもどこか息苦しい、と感じる人もいます。

配偶者の影響でしょうか? ご本人と配偶者の宿命、そしてそこから生じる第3の個性の影響です。

色の好みで例え話をします。私は赤が好き、ボクは白が好きだからきっと、第3の個性はピンクが好きなはずだというような、単純なことではないのです。

この状況で、第3の個性は緑色を好むかもしれません。だから、ピンクを選ぶことで対応しようとしても上手くはいかないのです。

そして…私はできるだけあなたにあわせるように妥協している! と主張しても、理解しあえないことがおこり得るのです。

お2人の宿命と結婚した時期を観ると「緑色」がどういう色かが見えてきます。

私は赤が好きだけど、2人一緒なら緑にしましょう。

ボクは白が好きだけど、2人一緒なら緑がいいね。

という「落としどころを探し出せるのです。

ところで、なぜ赤と白でピンクにならないのでしょう?

異なる家庭

ところで2人の個性から生じた第3の個性、実は、2人はそれぞれ違うものを感じているのです。

あなたが生活している家庭と配偶者が生活している家庭は同じ家庭でも、その個性が違います。結婚生活がご自身の人生にどんな影響を与えるかまた配偶者の人生にどんな影響を与えるか、はご自身の宿命と配偶者の宿命とで異なります

これら異なるふたつの宿命の絡み合いからそれぞれの異なる第3の個性が生じます。あたかも共有しているように思える第3の個性は実は違うものなのです。だからお話した例のように赤と白がピンクになるとは限らないのです。

結婚生活で上手くいっているところ、問題のあるところを指摘してもらうと2人の意見が異なることがあるのもこのためです。

もし、結婚の相性を良い悪いで評価するのであれば、2人がそれぞれ生み出した第3の個性にどれだけ共通点があるか、ということになります。最高に相性の良い2人が生み出す第3の個性にはほとんど違いがありません。

でも実際のところ、ほとんどのカップルでそうはいきません。だから、それぞれの第3の個性のあいだの相違点を見つけそれを理解し、うまくバランスをとる必要があるのです。

更なる変化

子供ができると、家族が増えます。子供が成長し、自我が目覚めていくと家庭の中にもうひとつの個性が加わります。このことによって、第3の個性が変化します。宿命にもよりますが、特に女性は結婚時よりも大きな影響を受ける方がいらっしゃいます。

宿命上のエネルギーバランスが大きく変化し人生において大切に思うことが変わります。なにがどう変わったのか、ご本人にもよくわからず、夫もとまどうことになります。いままで認識していた、互いの第3の個性の共通点が子供ができたことによって変化してしまったのです。

お子さんができて、家庭内の雰囲気がガラッと変わったなと思ったら、第3の個性に変化があったのかもしれません。大きな変化があった場合ご家族みんなの宿命を観なおして改めてバランスをとる必要があります。

結婚生活の鉄則

結婚生活において大切なことは…第3の個性とその変化について理解したうえで

自分の個性と第3の個性を混同しないようにすること。
相手の個性と第3の個性を混同しないようにすること。

そして

2人がそれぞれ、本来の自分の個性を見失わないようにすること。

です。

これらのことを忘れると、夫と妻、父親と母親、などといった役割だけに互いが縛り縛られ本来の自分の存在が見えなくなってしまいます。すると、宿命から外れてしまう可能性が出てきます。

自分が、夫や妻であると同時にひとりの独立した人間であることを忘れないで下さい。相手が、夫や妻であると同時にひとりの独立した人間であることを忘れないで下さい。

そしてもう1つ、ちょっとややこしいのですが自分にとっての第3の個性と、相手にとっての第3の個性はおなじではないということをいつも覚えておいてほしいのです。

image by:Shutterstock

 

『占い中毒にご用心』
算命学を活用した大人のための人生設計術をお伝えするメルマガです。著者の「磯野はまぐり」はプロの算命学鑑定士ですが、元々は科学者で、時々投資家で、ごくまれに翻訳家で、ほぼ毎日一家の台所担当重役だったりします。占いとカナダ生活の話を交え、ほぼ日刊でお届けしています。
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