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黒田を日本復帰させた広島カープに学ぶ、人材不足解消法

企業にとっての永遠のテーマのひとつ、良い人材の確保。ことに中小企業にとっては一番の悩みのタネではないでしょうか。ならばここは発想の転換、全米に6業種6社(20支店)を展開する起業家の中川不二雄さんはメルマガで、「広島カープ流」「とりあえず誰でも良いから入社させる」など、驚くべき「方法」を紹介しています。

人材不足解消は発想の転換、「カープ流」「定年退職者の採用」で

起業は簡単、しかし、良い人材の確保は本当に難しいですね。

特に起業した場合、ほとんどが中小企業、というか小企業なので、良い人材の確保が難しいですね。良い人材は大手企業やブランド企業が好きでですから(笑)。

良い人材を確保することが難しいのは日本のプロ野球の「広島カープ」に似ています。カープにはなかなか良い選手が来てくれません。

田舎球団なカープは今こそ「カープ女子」という流行語もできたくらい有名にはなってきましたが、それでもFA選手は巨人や阪神へ入団してしまう事が多いですね。

それでも勝つためにはどうすれば良いのか?? それは良い選手をGETするよりも、良い選手を育てることが大切なのです。もちろん育てた後に移籍もあり得ます。だからと言ってそれを気にしても仕方ありません。

実際、カープは黒田投手を育てましたが、彼はメジャーリーグへ移籍しました。しかし、その育てた事への感謝から男黒田は今年カープへ戻りました(私は広島出身なので、カープファンなんです。笑)。こんな事は本当に稀ですが、無い話ではないのです。

ですから、中小企業は人材育成に力を注ぐべきです。そして、社員を大切にする「家族型経営」をすべきです。家族は一番強い絆なのですから。

しかし、海外で起業した場合、想像以上ににVISAの問題が厳しく、人材確保が難しいのです。将来のための「原石」すら探すことが大変なのです。

そんな場合あなたならどうしますか? ポイントは、大げさに言うと…、「とりあえず、誰でも良いから入社させる。しかも多めに採用する。」です。

>>次ページ 「誰でも良いから」の真意とは?

え? と思われますがが、一応面接をするのですから、とりあえずと言っても流石に全くダメな社員を採用はしません。かと言ってハードルを高くすると全く見つからないので、「ハードルを下げる」という意味です。

そして、多めに採用する事により、半人前の社員でも、全員では数人前になるのです。このようにして少しでも会社に人が入れば、今いるスタッフの仕事が楽になります。

通常、人材を探すと時は人手不足であり、スタッフが疲れ果てているはずです。そんな時に、ハードルを高くしていると人が見つからず、結果、現状のスタッフさえ疲労困憊で会社を辞めてしまうのです。これは最悪のシナリオなんです。もちろん、昇給も大切ですが、それよりも、とにかく、「人を入れる」ことが大切です。

3名必要なら5~6名をとりあえず雇用すること勧めます。本当にハードルを下げてくださいね。

実はこのハードルを下げる事で意外な発見もあるのです。

通常企業はあまり引退している方(60歳以上)を採用しないですよね。起業した若い社長なら尚更ですね。自分よりも年上の社員なんか考えられないですよね。

しかし、「亀の甲より年の功」ではありませんが、若い経営者や社員が勉強になることも多いのです。

え、今更引退した人を…、と思う方は、自惚れか驕りですよ。謙虚に一度雇ってみてはいかがですか? おじいちゃんの知恵ではありませんが、我々の世代でない人脈があったり、失敗や成功話も聞けてとても参考になります。

また、新人と「相棒」させると、新人は色々なことを吸収してくれるのです。お互いが色々な世代の価値観を勉強でき、必ず、仕事や人生に役立ちます。

子供にとってはおじいちゃんは知恵の山なのです。SNSマーケティングの知識だけでなく、先人の知恵もはかなり役に立つのです。

正に塵も積もれば山となる? 未年だからではありませんが、未がいっぱいなら狼に勝てるのです。

source: wikipedia

NY在住となりの起業家中川扶二夫「誰でもなれる海外起業家論」
著者/中川扶二夫
日米での起業家。ノマドライフ家。29歳の時に単身ニューヨークへ渡り起業。現在では全米に6業種6社(20支店)を展開中。毎週水曜配信のメルマガには、起業やトラブル解決法などビジネスヒント満載です。
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