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勝負は最初の1週間。新しい職場で自分の立場を良くする簡単な方法

いよいよ新年度もスタート。新入社員の方、転職した方、新しい環境での生活を素晴らしいものにしたいですよね。そんな皆さんのために、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんがエール代わりに送るのが今回の記事です。会社での立場の固め方を一から学んでみましょう。

組織を知るには、「誰が何を知っているのか」を知る事から始まる

私はサラリーマン時代、お客さんの会社に常駐して仕事をすることが多かったんです。入社して何年間かは、自分の会社の本社がどこにあるのかも知りませんでしたし、当然本社にデスクなんてありませんでした。都合5、6社くらい派遣されましたかね。

出世をしてからもコンサルとして短時間ですが客先に常駐をしたりしていました。その常駐がスタートする時、つまり「今日からお世話になりますm(__)m」という時の私の最大の関心事は、「っていうか、この会社って誰が何を知っているの?」であって、ここをほじくることが、業務をスムーズに立ち上げるための最初のミッションなのです。

仕事って端的に言えば、情報の編集作業なんです。身体を動かす現場の仕事や肉体労働だって、作業マニュアルとか、遵守事項とかの情報に則って動いているわけです。そんな情報が手に入らなければ身体を動かせないんですね。

マニュアルがどこに保存されているのかが分かっても、これをプリントアウトさせるには別な情報が必要です。この会社ではプリンターがどこにあって、そのドライバはどうやってインストール出来るのか。こういう情報が無ければ印刷すら出来ないですよね。

そんな初歩的なところでさえも、情報が無いと手も足も出せないんですね。もっとハイレベルの業務になると、これはそもそもそういう情報にタッチ出来る人が限定されていますから、知っている人を探すだけで一苦労あるわけです。その人が分かっても、素直に教えてくれるとは限らないわけです。

コンサルタントのような上から仕事をする立場だと、教えてもらうというハードルはほとんど無いんですが、現場仕事のアウトソースの場合や、あなたが転職者の場合には、相手も相当警戒しますから、まずは教えてもらえるための人間関係の構築から入らなきゃならないんです。

その挙げ句、間違った人にアプローチしていたなんて後から気付いたら、これはとんだ時間の無駄遣いです(初めは親切にしてくれる人のところに近寄ってしまうんですよね。ところがタダ親切なだけで、正確な情報を持っているとは限らないんです)。

つまり、仕事を始める前に、最初の1週間くらいを使って、その会社では誰が何を知っているのか、耳が早い人は誰か、正確な情報を持っている人は誰か、を見極めるという作業をすべきなんです。で、このマッピングが出来た頃には、あなたはその会社の組織をかなりのレベルで理解していますから。これを意識してやると、組織への浸透がスピーディーに出来るんです。

転職者って入社後すぐに成果を出したいと考えるものですが、ここは先に組織を知ることにエネルギーを注いだ方が良いですよ。まずはアレコレと聞き回る。そうすると誰と誰が仲良しで、誰と誰が敵対関係にあるのかなんて話まで聞こえてきますから。こういうのも地雷を踏まないために必要な情報です。

ちなみに、これを営業の人がやると、ものすごく成果が出ます。営業の本質的な仕事ってモノやサービスを売ることじゃなくて、お客さんの会社の情報を手に入れることですから。誰が意思決定者で、どんな派閥があって、誰と誰が仲間で、出世頭は誰で、本当に力を持っているのは誰だ、という情報を手に入れてから、この会社が欲しがっているモノやサービスが何かを知れば、自動的に販売までの戦略が描けるんです。売れる営業ってみなさん無意識でそれをやっているんですよ。

image by: Shutterstock

 

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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