大きな地震が続く昨今、万が一に対する備えの重要性はますます高まっています。無料メルマガ『幸せを呼ぶ!クレーム対応術』では、東京都が20億円の予算をかけて作成し、無料で提供しているという防災マニュアル『東京防災』を紹介。東京都に特化している部分はわずかですので、全国民に読んでいただきたい1冊です。
東京防災
今回は、私たちの生活を激変させる、「天変地異」に備えるための本の書評です。このメルマガを購読されている皆さまの中で、今回の熊本地震で、直接被災されたり、ご家族、ご親戚、ご友人が被災された方。1日も早い復興と、通常に近い生活を取り戻せるよう、心よりお見舞いを申し上げます。
無力感を感じつつ、ただお祈りするだけでなく、わたしにも何かできることがないか、この1週間考え続けました。そこで、第40回目でご紹介する本は、『東京防災』です。
この本は、東京都が約20億円の予算をかけて作成した、340ページあまりにおよぶ冊子です。750万部が作成され、2015年9月1日から、東京都内の各世帯に、なんと無料で配布されました。Amazonでは700円(送料別)の価格で販売されているようですが、すべての内容は、3月30日から無料で読める状態です。
電子書籍リーダーを持っていなくても、iPhoneやiPadならibooks、Androidなら、対応の電子書籍アプリで、読めます。わたしは、家のiPadのibooksと、XperiaスマホのReaderstoreに、ダウンロードしました。スマホ、タブレットをお持ちであれば、今すぐダウンロードしておくことを、強くおススメします。なお、PC専用サイトは、pdfで閲覧できます。
どうしても紙媒体で欲しい場合は、全国の書店で、税込み140円で購入できます。
● 購入可能店舗検索
早速ですが、電子書籍版の内容を、目次から見てみましょう
プロローグ
1.大震災シュミレーション
2.今やろう防災アクション
3.そのほかの災害と対策
4.もしもマニュアル
5.知っておきたい災害知識
安全のしおり
インデックス
漫画TOKYO「X」DAY
コラムなどの一部を除き、ほぼ全文が、黄色い紙面に黒い文字の、いわゆる「警告色」で書かれています。また、ほぼすべてのページに、ヘタウマなイラストが添えられていて、ガイド役は、サイの防サイ君。これによって、厳しい内容の割に読みやすく、洗練されたデザインと、ちょうどいいゆるさのイラストです。
漫画は、『沈黙の艦隊』や、『ジパング 深蒼海流』のかわぐちかいじ先生作です。なんとしても読んでもらいたいのでしょう。東京の本気が伝わる、完成度の高い、しっかりした「本」です。
わたしは、このメルマガを書くために、コラムやリストなど、全文を細かく読んだため、読了まで2時間ほどかかりましたが、必要なところをざっと読むなら、30分ほどでしょう。
タイトルは『東京防災』ですが、東京に特化した内容はごく一部で、万一のときに必ず役に立つ汎用的な内容がほとんどです。
例えば、p28には…、
などと、いつもであれば、ここで例をあげて、良い点、悪い点の説明をするところですが、今回は、細かい説明をすべて省略します。とにかく、すでにこの本を持っている方以外は、今すぐダウンロードしてください。
無料ですので、これを読んで生じるデメリットは、通信費がかかることと、読む時間が必要なこと、その程度です。
すでにこの本を持っている人で、まだ読んでいない人は、なんとしても時間を作って、できるだけ早く読んでおいてください。万一困ったときでも、そう言えば、「この本のどこかに書かれていたなぁ」と覚えているだけでも安心感が違うはずです。
阪神淡路大震災と東日本大震災、今回の熊本地震と、かなり短い期間で、大きな地震が増えている気がします。関東大震災は、10万人以上の死者、行方不明者が出たそうです。
クレーム対応、お客さま対応のノウハウは、命や、日常生活が送れる生活基盤があって、初めて成り立つものです。情報をたくわえ、そなえを怠らなければ、万一被災しても、落ち着いて行動ができ、いつもの日常が戻るのも早くなるはずです。ご自身だけでなく、ご家族やご友人にも、ぜひ、ご一読をおすすめください。お願いします。
image by: 東京防災
『幸せを呼ぶ! クレーム対応術』
有名企業、10数社のカスタマーセンターで身に着けた、クレーム対応のノウハウを、無料で、惜しみなく教えます。クレームのケーススタディ、クレームで自分を削らない方法、役に立つフレーズ、使ってはいけないことば、などなど、対応で役に立つことはもちろん、時事ネタや知っているようで知らなかった話を、詳しく、できるだけ面白くお伝えします。
<<登録はこちら>>