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燃えよリーマン。「考えるな、感じろ」がビジネスでも重要な理由とは

ブルース・リーが代表作『燃えよドラゴン』で口にした「Don’t think ,Feel(考えるな、感じろ)」。あまりにも有名な台詞ですが、無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、「この言葉こそビジネスに重要」とし、その理由を解説しています。

直感の重要性

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

今回取り上げるのは、俳優としてのみならず、武道家・格闘家、思想家として、死後40年を過ぎても衰えぬ影響力を持つブルース・リー。彼の代表作『燃えよドラゴン』の、有名な台詞について考えてみたいと思います。

と、ここまで読んで、すでにピンと来た人も多いと思いますが、この言葉です。

Don’t think ,Feel考えるな、感じろ)」

この台詞が出てくるのは、映画の中での修行シーン。弟子が繰り出した技を、リーがいとも簡単によけ、教え諭すように発せられます。

この言葉は、格闘技のアドバイスとして聞くと当然のことともいえます。

相手が攻撃を仕掛けてきたとき、頭で考えてからよけているようでは、とても間に合いませんし、攻撃する時も、相手のスキができるのは一瞬。考えてから技を出しては、有効打にはならないでしょう。

しかし「Don’t think ,Feel」は、単なるカンフー映画のセリフではなく、彼の思想を端的に表す言葉として広く知られるようになりました。それはやはり、この言葉が多くの人、あらゆる分野において示唆を与えるような、深い精神性を持っているからでしょう。

私は、「Don’t think ,Feel」は、ビジネスについて考えるときも示唆に富んでいると思います。

新しい事業を立ち上げる場合、理屈で「これは成功するはず」と考えていても、心が決まらないと、実際に行動はできません。あれこれ考えすぎることで行動が遅れてしまい、チャンスを逃してしまうことも多々あります。私自身のことを考えても、今までうまくいった事件処理やビジネスは、会議で考えて決めたものというより、直観的にひらめいたものが多いようです。

ことビジネスで、考えずに行動するということは、批判の対象ともなりがちですが、ひらめきや直観は、決して軽視すべきではないと思います。

もちろん、事業は直感だけでは成功しません。それを補完するのが論理的思考です。リスクを計算したり、一定のゴールに向けてリソースを配分し、効率的に実現する方法を考えたりといったことが、これにあたります。

しかし、直観やひらめきに際し、自らの態勢が行動に向いていないと、これらの思考は机上の空論」となってしまうでしょう。

直観はその人が今まで学んだこと、訓練してきたこと、経験してきたことすべてが一瞬に反映されるものです。往々にして、何時間考えるよりも、深く物事の本質をとらえることがあります。その一瞬で、勝負の大半が決しているといっても過言ではありません。

「Don’t think ,Feel」

の精神で、常に成功へ向けた行動ができるビジネスマンは、まさに理想。私もまだまだ自信があるとはいえません。その境地に少しでも近づくため、日々「修行」を積んでいきたいと思っています。

「行動に裏打ちされた現実的な夢追い人であれ」(ブルース・リー)

今回は、ここまでです。

image by: Bangkokhappiness / Shutterstock.com

 

弁護士谷原誠の【仕事の流儀】
人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。
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