悩みや問題を抱えた時、人は「どうして自分だけが」「どうしてこうなったのか」と自問自答してしまいがちです。しかし、無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーでもある吉田こうじさんは、「このような行為は逆に問題の本質を隠してしまうことが多い」と指摘するとともに、自分でできる問題解決法を紹介しています。
メンタルブロックを手放す方法
問題を抱えている時、私たちはこんな自問自答を繰り返します。
「どうして自分だけ?」
「どうしてこうなったのだろう?」
こうした自問自答の目的は、問題の原因を突き止めたり、問題の解決方法を探すために行うものですが、こうした自問自答は実は問題を解決するどころか、問題の本質を隠してしまい問題解決にはつながらないことの方が多いようです。
今回は「問題を生み出している隠された本音を探す方法」について、自分でできるワークをご紹介します。何かうまくいっていない問題を抱えている方は、時間をとってやってみてください。
問題とは状況が整理整頓されていない状態です。何が何だかわからないし、どうすればいいかもわからない…。そうした状況は整理整頓されてしまえば、それはもう問題ではなくなります。「少しでもできている部分」と「できていない部分(解決するべき課題)」に綺麗に分離されるからです。
とは言っても、問題を生み出している真の原因、真の目的を覆い隠すように、幾重にもベールがかかっていて整理整頓が簡単にはできないから、問題を抱え込んで悩んでいるというのが実態だったりします。そこで、今回は問題を整理しながら、問題を生み出している「本当の目的」を探し出し解決する方法をご紹介します。
が…、ちょっとだけ勇気が必要かもしれません。
ステップ1
現在、うまくいっていない「問題」を一つ特定する。
ステップ2
特定した問題と答えに対して「どうして?」で5回掘り下げる。
(例)
1回目:どうして仕事でわからないことがあっても周りの人に聞けないのだろう?
答え:自分が本当は仕事を知らないことを知られたくないから。
2回目:どうして本当は仕事を知らないことを知られたくないのだろう?
答え:バカにされそうだから。恥をかきたくないから。
3回目:どうしてバカにされたり恥をかきたくないのだろう?
答え:傷つきたくないから。
4回目:どうして傷つきたくないのだろう?
答え:傷つくと落ち込んで立ち直れそうにないから。
5回目:どうして落ち込んで立ち直れそうにないのだろう?
答え:これまでも落ち込んだ時には長く引きずってきたから。
ステップ3
ステップ2で答えた5つ全てに対して、「その代わりにどうしたいの?」「その代わりにどうして欲しいの?」と質問する。
※この答えが問題を生み出し、それを抱え込んでしまう原因となっているものです。
(例)
自分が本当は仕事を知らないことを知られたくない代わりに、本当はどうしたいの?
答え:本当はバリバリ仕事ができる人に見られたい。仕事ができる人のように振る舞いたい。
バカにされたり、恥をかく代わりに、本当はどうしたいの?
答え:人から認められたい。もっと評価されたい。
ステップ4
ステップ3の各答えに対して、「◯◯にならなくてもよい」というフレーズに書き換える。
(例)
本当はバリバリ仕事ができる人に見られたい。仕事ができる人のように振る舞いたい。
↓
バリバリ仕事ができる人に見られなくてもよい。仕事ができる人のように振る舞えなくてもよい。
ステップ5
書き換えたものを何度も言葉に出してみる。
こんな具合です。ステップ4の答えを改めて見直してみると、自分自身にブレーキがかかるものがあるはずです。それが問題を生み出している根本原因の一つです。そういう気持ちが自分の中にあることを否定するのではなく、優しく受け入れてあげると「まあ、いいか~」と手放しやすくなりますよ!
言葉に出すことに抵抗があればあるほど、それを手放せた時の効果が大きいので、ちょっと勇気がいりますがやってみてくださいね!
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