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清野菜名が濃厚キス!「リリー・フランキーさんとは友達以上恋人未満?」

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車椅子の上で濃厚キス!
9月29日公開の映画『パーフェクト・レボリューション』で、主演のリリー・フランキーと大胆なキスシーンを見せるのは、ここ最近、人気急上昇中の女優・清野菜名。この10月スタートのドラマ「トットちゃん!」で黒柳徹子役にも抜擢され、大ブレイク必至と言われながらも、まだまだミステリアスな部分が多い若手女優を、MAG2 NEWSが直撃取材してきました。

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この女優さんの名は覚えておいたほうがよさそうだ。

「アクエリアス」「花王」「DODA」「モンダミン」「ラクスル」ほか、大手企業のCMにひっぱりだこ。時に少女にも、時に綺麗なお姉さんにも見える顔立ちながら、ハードなアクション演技もこなしてしまうという身体能力の持ち主。2017年は、映画とテレビドラマそれぞれ3本、さらに舞台にも出演し、着実に女優としてのキャリアを築いている、その女優の名は、清野菜名

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最新出演映画『パーフェクト・レボリューション』では、障害者の「性」を訴え続ける男性活動家と恋に落ちる風俗嬢のヒロインを体当たりで演じている。ピンク色に染めた髪、派手な色使いのファッションに身を包んだ姿で、損得勘定一切なくピュアな心で突き進む。初めは「イタイ女」ながらも、やがては、誰もが認めるミューズ的な存在として輝きを放っていく演技が魅力的だ。公開を前に、役作りのこと、共演したリリー・フランキーについてなど、撮影時のエピソードを振り返ってもらいました。

リリー・フランキー、清野菜名で描く障害者のポップな愛と性

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──『パーフェクト・レボリューション』で演じるミツは、人格障害を抱えていたり、暗い過去があったりと、演じるのが難しい役だったと思いますが、演じる上で大切にしていたことはなんですか?

清野菜名:最初に台本を読んだときから、自然とミツが動いている画が頭の中で想像できたんです。それは私にとって初めてのことなんですけど、勝手にミツが頭の中で動いていたので、特に役作りで作り込むことはなく、悩むこともなく、真っ直ぐに進めた感じはあります。出演が決まる前に、監督からお手紙をいただいて、こういう思いで映画を撮りたくて、私の笑顔が「ミツにあっていてすごくいいと思う、その明るさを出してほしい」と書いてくださって。監督から手紙をいただくこと自体それまでなかったことなので、その気持が嬉しかったです。そして、台本が単純に面白かったので、ぜひやりたいと思いました。そこが一番大切なことで、作品としても、監督としても、私としても全部が一致していて良かったです。

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──脚本のどの部分が琴線に触れましたか?

清野菜名:私は、もともと小説とか読めないタイプなんです(笑)。台本を読んでいても、寝落ちしてしまったりするんですけど(笑)、この作品の台本は開いたらあっという間に読んでしまって、時間も忘れている感じでした。そこがお話としていいところなんだろうなって思ったし、一度も寝落ちしませんでした(笑)。話の進み方やキャラクターの言葉が想像しやすくて自分の中で描かれているように感じて。とても難しい役ですが、興味が湧いてくる役でしたね。愛の表し方っていろいろだなって思いました。

──ミツとクマの関係性についてはどう思いましたか?

清野菜名:端から見たら難しいというか、無謀なのかもしれなくて、問題はいろいろありますけど、愛は理論じゃないというか、愛が勝っているなと思いましたね。それが二人の愛の形なんですよね。普通に考えたら難しい恋愛の形かもしれませんが、結局そこに尽きるなって。大変なことがあっても、二人に愛があれば、何があっても乗り越えていける、そうであってほしいという気持ちもあります。つまらないことに型にハマっていないで、自分たちがしたいようにする。映画を観る人たちにも、そう思って欲しいです。それぞれの関係性や形もあると思いますが、この二人みたいに、愛が勝ってほしいなって。

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──ミツはストレートに愛情を表現します。清野さん自身、ミツという女性から影響を受けましたか?
清野菜名:ミツは、とても素直な人なんですよね。感情の出し方がめちゃくちゃだと思われているかもしれないけど、単純に素直なだけ。そこは私自身、いいなって思いました。素直に自分の感情を出せるのは、大人になると難しくなるので。

──映画の中でミツは怒りからお寿司を壁に叩きつけたり、感情を思い切りだしています。演じていて大変だったり、印象に残っているシーンは?

清野菜名:一番印象的なのは、ミツとクマでダンスをするシーンです。あのシーンの撮影の日はすごく不思議な空気が流れていて、その日、リリーさんに会った瞬間、泣きそうになったし、リリーさんも泣きそうだっておっしゃって。あの時間は忘れられないですね。中盤の撮影で、ミツとクマピーとの関係性もだいぶわかりつつ、楽しい絶頂のシーンも撮っていたので、違う状況のこのシーンはなんだか不思議な空気感でした。

リリーさんとは、友達以上恋人未満の関係?

──クマ役のリリーさんと共演していかがでしたか?

清野菜名:リリーさんは、裏表がない方です。この映画でリリーさんと初めてお会いしたんですけど、自分からたくさん話しかけました。そうしたら自然と仲良くなっていました。距離が近くて、リリーさんと付き合っているのかな?って。まるで友達以上恋人未満みたいな(笑)、本当に変な感じでした。ホテル泊りもあったんですけど、ロビーで2人で飲んだりして。キスシーンは、2人とも気にしていて、同じガムを食べようって和気あいあいと話して、本当にミツとクマピーみたいでした。

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──リリーさんを取材した際に、自分が癖で口ずさむ「スーパーマリオ」のテーマ曲に、突然、清野さんが「コイン」の音を挟んできたのが印象的だったようです(笑)。

清野菜名:えーー、なんだろう(笑)。(ちょっと考えて)あ!思い出しました! やりました! トゥリリリンって、コインの音入れた気がします!(笑)。ゲームが大好きなので、ついつい自然にやっていて、そのことすっかり忘れていました(笑)。リリーさんとは、本当にそんな感じで中身がないことを毎日話したりしていたんですよ。撮影の3週間、毎日早朝から深夜2時、3時まで撮影していて、生活がこの映画一色でした。その期間中、リリーさんがそばに一番いて、安心というか油断してたのですかね(笑)。

──本作のモデルとなった熊篠さんのエピソードも聞かせてください。

清野菜名:熊篠さんはとても明るくて優しい方です。私、撮影当時、自分のインスタによく「おつカレーライス」って書いていたんですけど、熊篠さんはいつも会うたびに「おつカレーライス」って言ってくれて(笑)、それが私たちの合言葉でした。

──ミツとクマのラストシーンがとても素敵でした。清野さんは、あのラストシーンはどう思われますか?

清野菜名:監督は、観客の方々に投げかけていますよね。私は、二人が現実で不可能なことを可能にしてほしいと思いました。あのシーンは演じていて自分でも、良い意味でぞわっと鳥肌が立って感動しました。私はあのラストシーンに希望を持っています。

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──とても難しい役を演じきりましたが、自分の成長を感じましたか?

清野菜名:こういうディープな役を演じることがあっても、どちらかといえば口数が少なくて暗い役が多かったので、感情をばんと出すことがなかったんです。でも、今回はゼロもあるし、100もあって、感情の振り幅が大きい役。それは今までなくて、100をやったときに自分が振り切ったことがないところまでいけたので、それは新しい発見でした。このあとの作品でも、引き算でいけることがわかりましたし、自分がもっといけるって躊躇心、ためらいがなくなって、演じることが楽しくなりました。一つの自分の分岐点、成長を感じられる作品ですね。

 

取材・文/杉嶋未来
撮影/能美潤一郎

 

清野菜名(SEINO NANA)
1994年10月14日、愛知県出身。2007年に雑誌でモデルデビュー。14年に映画『TOKYO TRIBE』(園子温監督)のオーディションを経てヒロインに抜擢。ヨコハマ映画祭2015最優秀新人賞、ジャパンアクションアワード2015優秀女優賞を受賞。押井守監督作『東京無国籍少女』(15)で映画初主演を果たし、ジャパンアクションアワード2016最優秀女優賞を受賞。今年は舞台 劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花 、映画『暗黒女子』(17)、ドラマ「やすらぎの郷」ほかに出演し、舞台、映画、ドラマ、CMなど様々なジャンルで活躍している。

information
映画『パーフェクト・レボリューション
9月29日(金)より TOHOシネマズ新宿ほか全国公開
監督・脚本:松本准平
出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、余 貴美子ほか
企画・原案:熊篠慶彦
制作・配給:東北新社
(C)2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会

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