古来より日本に伝わる「運気を上げる」とされるものに対して、「科学的」な見地から否定したり疑ってかかる人は一定数存在します。しかし無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』著者の佐藤しょ~おんさんは、そもそも「運勢」自体が非科学の世界の概念のためこれを科学的に議論しても意味がないとした上で、ではなぜ大手企業が門松を飾ったり神棚をまつったりするのかと、否定派に対して疑問をぶつけてもいます。
門松の話
年末にちょっとだけ門松の話を書いたんです。どれくらいの人が覚えているか分かりませんけど。
● お正月は門松を飾ると運気が上がるよ
という怪しい系では当たり前のことを書いただけなんですが、科学原理主義に毒された人って、
■ その町の住民全員が門松を飾ったら、地域の平均世帯年収があがるのか?
みたいな考え方をするんです。つまり科学的に検証可能な形でエビデンスを持って来いというわけですね。
私は個人的にはそう言う人とはお付き合いしたくないんですけどね。
では、この考えのどこが間違っているのでしょうか。この問いにはセミナー受講生でも答えられないんじゃありませんかね。
ひとつパッと気付くのは、議論の世界がズレているということです。こちらは科学の世界を超越した「怪しい系」のロジック、法則で議論をしているのに、相手は「科学の世界」から現象を見ようとしているわけです。これって、イチローのバッティングフォームを見て、プロゴルファーが
■ スイングの仕方がダメだと思います
って言うのと同じくらいのバカげたことなんです。立っている舞台が異なるんですから、文句を付けるのなら、怪しい系の言語、ロジック、作法で、これを否定しなきゃならないんです。
これが一般の人にはホントに理解されないんですよね。だから一般の人とは議論したくないんです。そもそも概念とか世界が違うところにいるんですから、話が噛み合わないんです。
それと同様のことが、西洋医学と東洋医学の世界でも起こっています。西洋医学から見たら、漢方なんてホメオパシー以外の何物でもなくて、人によってはこれを法律で禁止しろとまで言う人がいますから。
鍼の世界では経絡というポイントがあって、例えば胃だと手のひらにいくつかポイント(ツボ)があるんです。ところが西洋医学の人は、
■ 手のひらに胃袋は無い!
って言うわけですよ。手のひらを押して胃が良くなるのなら、その証拠を見せろと。
これは議論が成立しません。これが一つ目の理由です。
もうひとつは、これは怪しい系の世界から見たダメ出しなんですけど、聖書にも書かれているように、我々は神様を試したらいけないんです。
ホントに運が良くなるのかよ? という疑問を持つ事自体が、神様を疑っているわけです。つまり試しているわけです。ですからこういう気持ちでやられる人には、ほとんど効果がありませんから。ですからやらない方が良いですよ。
でも効く、効かないで言ったら、そんなに効かないんなら、なんで銀行とか百貨店の入り口にはあんなに巨大な門松が毎年飾られるんだって話なんですよ。三越とか、高島屋とかは天井に届きそうな高さの門松を毎年飾っていて、あれって一対でいくらするの? ってことですよ。ホントに効果がないものに、毎年毎年そんなおカネを掛けますかね? 効かないんなら、一社くらい、
■ 我が社ではやりません
とか、
■ この支店は支店長の意向でやりません
って言ってると思うんですよね。
クロネコヤマトの宅急便って、全国に支店というか営業所があるわけですけど、この全ての営業所には、かなり大きな神棚が祀られていて、いつでも榊がフレッシュな状態で飾られているんです。こんなのも効果が証明出来ないって話になるんですかね。
というか、それをやった会社があるんですよ。松下電器産業って会社でして、創業者の松下幸之助さんがご存命の頃に建てられた工場には、社員の人がいつでもお参りが出来る社が敷地内に作られていたんです。それが、氏の次の代から、あれは経費のムダだという話になって、ドンドンと潰されたんですよ。そのあと、かの会社の業績がどうなったのかは周知の通りです。
こういったところに科学を超越した神秘を感じられると、ホントに運勢ってガラッと変わるんですけどね。そもそも「運勢」という概念自体が非科学の世界なんですから。これを科学的に議論しても意味がないんですよ。
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