読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、教育に熱心な家庭に育ち、進学校で挫折を味わったという男性から、「永江さんの教育方針を知りたい」というご質問です。ご自身も教育ママに育てられ、独自の「育児ポリシー」を持っているという永江さんの回答は…?
子育てはどんな風にすべき?
Question
開口一番、「ひとんちのことはほっとけ(怒)!」と怒鳴られそうですが質問させて下さい(笑)!
私の中学・高校は、両親(父も母も高卒)から日常的に『勉強しろ、そしていい大学行け!』と言われ続け、スパルタ学習塾(といっても当時は体罰?は結構普通に・・・5分遅刻で5回ビンタとかwww)に入れられ、進学高校に進むもドロップアウト。※退学ではなく勉強から脱落www。
でも今考えると”学歴がなかった親”の子を想う気持ちもわかるし、自分の甘えも相当にあった、いやそれが一番デカイな、と反省して大人になって勉強が好きになりました、とさ、、、
じゃなくて、永江さんご自身の子育てはスパルタでした?それとも放任だったのでしょうか?(※たしか成人して就職されたと以前のメルマガ記事で読んだ)
永江さんの学歴は以下で読みました。
● 灘→東大理三の息子3人について灘中を退学になったわたしが語ります
子育てに関する考え方?は以下で読みました。
● 子供をバカッターにしないためにはお父さんがどう動くかが大事という話
私が思うに(あ、ほっとけ!って怒ってるw)あれこれ指示を出すのではなく、働く親父の背中を見せる子育てをしてきたのかな?なんて思うんですが、育児ポリシーはあったのでしょうか?永江さんが行ってきた教育方針で、
- あれは間違いだった
- これは間違っていなかった!
という2点があれば教えてもらえないでしょうか?ひとんち(永江さん家)のことだから意見を言うつもりはなく、興味本位で知りたいな、「じぶんち」で参考になるかな?という気持ちで質問してみました。
永江一石さんからの回答
わたしの育児ポリシーは、一言で言えば「子どもが好きなことをやるチャンスをフルに与えてあげる」ということです。
これはわたしの幼少期の体験に基づいているのですが、上記のブログにも書いた通り、わたしの母親は大変な教育ママでした。父親は旧制帝大卒ですが、母親は高卒で大学に行きたくても行かせてもらえなかったため、強い学歴コンプレックスを持っていたんです。
そのため、自分が叶えられなかった夢を子供に押し付けていたんですね。小学生の頃からとにかくスパルタで、少しでも成績が下がると烈火のごとく叱られて手にお灸を据えられていました。その後猛勉強の末灘中に入ったのはいいものの、それまでのストレスから解放されて一気に炸裂し、1年で退学になったのはよくネタに使っていますwただ、未だに母親との楽しい思い出は多くありません。
そのため、自分の子供には好きなことを自由にやらせてあげたいと強く思っていました。ホリエモンが「親にできるのは出来る限り子どものやりたいことをやらせてあげることだ」と言っていましたが、わたしも同意見です。
子どもの夢を精一杯応援してあげるのが親の役目なので、例えばもし「将来はパティシエになりたい」と言うなら無理して勉強させる必要はないと思うんです。
また、もう一つは基本的に「人と同じことをするな」ということを小さい頃から言い聞かせてきました。今でも覚えているのが、娘が学生時代「お前、もしこのまま遊び呆けてたら人に言われた仕事しか出来ない人生になるよ。自分の頭で考えて新しく仕事を創っていくのと、人から言われた仕事だけやるのと、どっちが楽しい?」って聞いたことがあるんです。それを機に行動が目に見えて変わっていきました。
世の中には自分の頭で考えることを放棄し、人に言われたことだけやりたいという人も大勢います。確かにその方が楽ですし、何の責任もありません。けれども、自分で仕事を創ったり、それを努力して成し遂げた時の達成感は決して味わえません。パン屋さんだって、決められたパンをただ黙々と作り続けるのと、自分でお店を経営して好きなパンを作り出すのとでは全く違いますよね。
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