あなたは自分のお子さんをきちんと叱ることができますか? 暴言を吐いてきた我が子に対して毅然とした態度を取ることができますか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「子を叱れない親は自己肯定感に問題がある」とし、自己肯定感の低さが招く事態や子供に与える悪影響を記しています。
暴言には報いを
さて、本日は自尊心のお話。
高校生のころ、同級生(女の子でした)が
「ウチのクソババアが」
と言って心底驚いたことがあります(゜Д゜)。
実家はこういうことに殊の外厳しく、親のことをクソババアなんて言おうものなら、間違いなく
- 張り倒しの上食事抜きの刑
だったろうと思います( ̄∇ ̄)。みなさんのおウチでこんな言葉が出ることってあるんでしょうか…?
件の同級生にも、彼女に「クソババア」と言わせるだけのなにかがあったのだろうと思います(思いたい)。彼女に限らず、家族の人間関係には、悩みがつきないものですよね。
仕事の人間関係もタイヘンですが、それでも退職という究極的な手段をとることで
- その人間関係を断ち切ることができる
分、まだマシなんですよね。家族関係は血で繋がっていることがほとんどなので、
- 出て行く!
- 勘当だ!
とか言っても、ばっさりチョッキンできないんですから。そうした濃密で息苦しい関係の中で、親も子供もやってはいけないガマンをしてしまうのかもしれません。
たとえば、親が子供を
- 叱れない
というヤツです。え? と思われる健全なアナタ。アナタは世間にはそういう人もいるんだということを知るために読んで下さいね。
どうやら世間には、子供から「ク●ジジイ」とか「●ソババア」とか「死●!」とか「黙れ!」とか吐き捨てられるように言われて、
- 引きつり笑いとともに引き下がってしまった
ことがある人が結構いるようなんです。統計を取ったわけじゃないけど、家族関係の悩みが~って相談してくる方の多くがコレなんですよね。
フツーの親なら、
「親に向かってそのセリフはナンだ!(`□´)!!」
って反応だと思うんですよね。ところが、引き下がってしまうと。
つくづくとその理由を考えてみているんですが、大半は謎です。ただ、ひとつ言えるのは、おそらく親自身の
- 自己肯定感が低い
ということが影響しているのではないかと思っています。
ちょっと説明しましょう。「自己肯定感」とは平たく言えば、自分自身を
- そのままでも受け入れられる
- なにもしなくても価値があると思える
感覚です。これが健全な高さであれば、人間関係の場面では
- 他者に嫌われても、(残念には思っても)傷つかない
- 過剰に自慢しない 妬まない
- どうせ自分なんてと自己卑下しない
- 不当な扱いを受けたら、毅然と対峙できる
という振る舞いとして現れるのです。逆に言えば、自己肯定感が低いというのは、まことにマズい。
- (どうでもいい他者に)嫌われるだけで傷つく
- 自慢したがり妬み深い
- 「どうせ」と「なんか」が口癖
- 不当な扱いを受けると、引きつり笑いで誤魔化す
…いや、キッツいわ~。私は自己肯定感の低さこそ
- 人間関係の万病の元
だと思うんですよね。そして、これは対人関係すべてで現れるので(だって万病の元だから)
- 親子関係でも
現れてしまうのです。だから、子供から「クソババア」とか言われると、自分に対する不当な扱いに怒る前に
- 傷ついてしまう・・・(;_\)
んだろうと推測しているんです。痛々しいわ…。
この自己肯定感をあげる方法については、たびたびメルマガで書いてきましたし、ここで書き始めると長くなるので書きません。気になる方は過去ログを探してみてくださいね。
で、ここでマズいのは、親が自己肯定感の低さ故に子供に適切な対応を取れないことです。肯定感の低さは、子供にも伝染している危険性がある上に子供は
- 強く出れば(不当に扱えば)、親にマウントできる
と学習してしまいかねませんから。その子が親になったときにはさらなる歪んだ親子関係が構築されてしまうでしょう。この意味で親が適切に子供を叱ることは重要です。
親をバカにしてイイわけない。是非、百叩きの上メシ抜きの刑に処してくださいね。
image by: Shutterstock.com