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「たま」「ポチ」考。あだ名が「ポチ」の国民的英雄は誰か?

裏の畑の大判小判の在り処を正直じいさんに教えた犬の名前は「ポチ」ですが、「ポチ」という名前の人はいるのでしょうか?そんな疑問を抱いたのは、メルマガ『安恒理の「ここでしか書かない話」~メディアの裏を読む~』の著者でジャーナリストの安恒理(やすつね・おさむ)さんです。安恒さんによれば、ポチという人は見つからなかったようですが、ポチというあだ名で呼ばれていた国民的英雄の存在と、ポチという主人公が出てくるドラマの存在を確認したようです。

猫の「たま」、犬の「ポチ」。人間にその名前があるか

前号の自民党総裁選における予備選に関して思い出したネタがあった。ヒートアップする地方選においてある陣営から、「(対抗馬の陣営は)猫にも投票させている」という声が上がった。よくよく調べてみると投票者のなかに「高橋たま」というお婆さんがいて、その「たま」という名前から「猫にも投票させた」という風評が広がったというのが真相らしい。

NHKで『ネーミングバラエティー日本人のおなまえっ!』という番組をやっているこれに触発されたわけではないが、今週は人名について雑感を記したいと思う(スクープ的な内容はないので、その点についてはご容赦を) 猫の名前として「たま」は定番となっている。国民的人気番組、アニメ『サザエさん』に出てくる猫も「タマ」という名前だった。(以下、ネットで検索した情報を交える)なぜ、猫(雌猫?)に「たま」という名前が多いのか?いくつか説があるようだ。

一方、犬の名前で一般的なのが「ポチ」。ポチが犬の名前として多く使われるようになったのにも諸説ある。

明治時代は犬の名前でポチは大人気だったというが、現在では犬の名前ランキングで30位程度だという。

冒頭の話に戻るが、猫に投票させたと誤解を受けた「高橋たま」、「たま」という女性名はかつてなら多くあった(現代では、新生児にたまとつけるのはレアケースだろうが)。しかし、さすがにポチという人名をつける実例は見たことがない

「ポチ」というあだ名の国民的英雄

しかし、まったくないわけではない。まず余談から入るが、ワタシは自身の戒名を「ポチ」にすると宣言したことがあった(笑)。戒名は通常、お坊さんから与えられる。が、戒名をもらうだけで十数万の料金が発生するということで、ワタシは自身で戒名をつけることにした。最初は「雀鬼院編集居士」とつけてみた(あとで知ったが我が家の宗派では院居士はつけない)。ところが「院」「居士」がついていると、法事のときにかかる料金が高くつくことを知って「死人にも格差があるのか!」と頭に来て、自らの戒名を「ポチにする」と宣言した次第。ど~~でもいい話は、さておいて。

あの国民的英雄、長嶋茂雄の少年時代のあだ名がポチだった。ただし犬とは関係ない。中学生まで長嶋はチビだった。当時は子供用のバットがなく大人用の重くて長いバットを短く持って打っていたのだが……。バットの先にボールが当たって凡打となると、「先っぽちに当たっちゃった」と言っていたという。この「先っぽ」を「先っぽち」という口癖から「ぽち」というあだ名がついたという。

ポチという名が主人公のドラマもあった。ワタシがかなり小さい頃のドラマで、主人公は青島幸男。ドラマの筋立てはまったく覚えていない。ただ犬が人間になって人間社会にやってくるという1話完結。覚えているシーンはわずか2つ。人間になった青島幸男演じる主人公が名前を聞かれて、「ポチです」。言われた中年男性は、顔をしかめて「ポチって……。人間らしい名前があるだろう」と呆れて言う。あとはラストシーン。犬に戻ったポチが、(なんだ、人間社会なんてくだらない……)とかなんとか独白する。

それだけの記憶しかなかったので、このたび改めてネットで検索してみた。「青島幸男」でウィキペディアを見ると……。過去の出演作品、単発ドラマではそれらしき作品がない。そのドラマ(連ドラ)のなかに『泣いてたまるか』と気になる作品名があったので、今度はそこで検索してみた。 まず『泣いてたまるか』の主人公は渥美清が有名だが、青島幸男も演じていたことに驚いた。そしてその作品のなかに「ミスター・ポチ」とあるではないか!おそらくこの作品だろう。数年前、『泣いてたまるか』は、衛星放送で放映していた。もし、再び放映されることになれば、しっかりチェックしたい。渥美清作品でも気になるものがあったからだ(渥美清と山田洋二の出会いとなった作品でもある。いずれこの作品についても記すことがあるかもしれない)。

image by: shutterstock.com

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