いわゆる「輪廻転生」の物語は、インド哲学やヒンズー教、仏教などアジアを中心に各地で伝承されています。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では、著者で学歴やコネが無くても年収1000万円になれるスキルをセミナー等で多くの人に伝えている佐藤しょ~おんさんが、「輪廻転生はあると考えるべし」とし、生き方に与える影響からその理由を解説しています。
生まれ変わりは存在するか?
私は怪しい系と自分で名付けている、現代科学が未だ到達出来ていない領域の現象や、知識体系を研究、開発、実践することに、人生の情熱を傾けているのですが、そうすると頻繁に訊かれることがあるんです。それが、
● 輪廻転生ってあるんでしょうか?
という質問です。
これには答えにくいんですよね。私なりの考えはありまして、それはあるセミナーでかなり詳細に解説しているんですが、それはここでは措いておきましょう。
なぜならば、これは「あるかないか」という問いを立てる前の生き方の哲学が問われているからなんです。
ちなみに輪廻転生とは、Wikiによると
死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。
だそうです。
これ、そもそも死んだらあの世に還るのか、という問いもありますし、そのひとつ手前の問いとして、あの世が存在するのかという問いもあるわけですよ。というか根源的には霊魂はあるのか、からスタートするわけですね。
輪廻転生を論じるのであれば、霊魂はあると考えた上で、あの世はあると考えなきゃなりませんし、さらに自分が死んだら自分の霊魂なる存在が、そんなあの世に還るのだと考えている必要があるわけです。この3つの要素全てにイエスと言えた上で、
● そんな霊魂がこの世に何度も生まれ変わってくるのですか?
と考えた人が発する問いなんです。ところがほとんどの人はそこまで深く考えていないでしょ。ですからこの問いに対する議論は、なかなか正確には出来ないんですよね。
ところが、この問いを立てる人に指摘すべきことがあるんですよ。それは、
● 輪廻転生があるかないかで、あなたの生き様は変化するのですか?
という問いです。これが生き方の哲学です。
私は公教育とか、モラルとか、秩序とか、道徳のためにも、輪廻転生は存在すると「伝えるべき」だと考えます。実際にあるかどうかは措いておいてね。
輪廻転生もない、死んだら焼かれて灰になるだけで、天国も地獄も無いとなったら、今生の人生は非常に刹那的且つ独善的になりますよね。人間は良い行いをして死んだら天国に行ける、悪いことをしたら地獄に落ちると言われるから、そしてその考えが一定の支持を得ているから、出来るだけ悪いことはしないようにしようという気持ちになるんですよね。
天国も地獄も無いのよ、死んだら何も無くてそこでお終い!となったら、欲望の赴くまま後先考えずに生きる人が、特に前科者の中には増えるはずですし、それは社会の治安を悪化させると思うんですよね。
天国と地獄という概念は誰が作ったのか、どの宗教が言い出したのか分かりませんが、これを考えた人は、永世ノーベル平和賞ものの貢献だと思いますよ。
輪廻転生論はそのさらに一歩上を行くわけです。今回の人生では道を踏み外して前科者になってしまったという人が、さらなる悪行を積み重ねることを抑止させるキーワードの役割を果たしているんですから。
なぜならば、輪廻転生には通常、現世での行いが来世に何らかの影響を及ぼすという教えがセットになっているからです。そうすると、悪いことをして、死んだら地獄に行くことは覚悟しても、次にまた生まれ変わった時に、このマイナスを背負って生まれるのはイヤだなという思考が立ち上がる余地があるわけですね。
生と死というのはある種のリセットのようなもので、ここで全てを清算して最初からやり直せると考えるわけですが、
■ 君は前世で犯罪をやり過ぎたから、今世は罰を背負うことになるよ
と言われたら、思惑が外れるじゃないですか。そしてそれが地獄の存在よりも強い抑止力を持つ可能性は高いんですよね。
だから私は、人間社会のためにもこの概念を広めた方が良いだろうと考えています。
別に犯罪者でなくても、自分の今の行いが来世にも反映されると思うと、背筋がピッと伸びるというか、来世には出来るだけ良い影響を伝えたいと思いますよね。ましてや悪い影響を伝えたいと思う人はいないわけでね。
で、これは私の経験上の話なんですが、冒頭の問いをする人に、
● ってことは、何かヤバいことをやってしまったか、やろうとしているんですか?
と訊くとみなさんバツの悪い顔をされるんですよね。
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