冬といえばおいしいリンゴ、普通に皮をむいて食べてももちろん悪くありませんが、軽い食感が楽しめてしかも甘みが凝縮されているリンゴチップはまた格別です。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、オーブンなどを使ったひと工夫を交えたリンゴチップの上手な作り方を、著者で科学者のくられさんが詳しく解説しています。
リンゴチップの作り方
寒くなって寒風吹く季節ならではのリンゴチップの作り方を今日は紹介します。
材料のリンゴはお好みで。安売りの微妙なリンゴで作ってもそれなりに美味しいですが、蜜入りの美味しいリンゴで作るとそれはそれでめっちゃ美味しいです。
リンゴは皮付きのまま、よく洗った後、包丁でスライスします。3ミリ~5ミリ程度の分厚さにしておかないと、チップにしたときに薄くなりすぎてしまうので、スライサーなどを使う場合は、厚さが調整できるもので厚めにきるのがいいでしょう。
スライスしたリンゴは酸化して変色しやすいので、アスコルビン酸(ビタミンC)を濃いめに溶いた水にくぐらせてから干します。そうすることで適度な酸味も足されて見た目も良くなります。
あとは干し網で干すだけです。
冷え込む前の夕方に干して、一晩1回凍ると乾燥がすごく早く進みます。4、5日~1週間ほど干すと、くたくたの水分が抜けた状態になるので、それ以上は水分が抜けないので、ノンフライヤーを使うと便利です。
ノンフライヤーの設定だと90度で3、4時間という感じです。ノンフライヤーが無い場合はオーブンの低温で1、2時間、もしくはお菓子の空き缶などに並べてこたつの中に一晩おいておけばカリカリになります。
ここで大事なのは暖かい状態でまだ柔らかいのはなかの糖分が可塑性をもっているからで、水分も抜けやすい状態になっているので、最後のダメ押しとして、熱いうちに袋に多めの乾燥剤を入れて、そこに移動させて封をして半日ほどおいておけば、ほとんどの水がなくなり、パリパリのリンゴチップができあがります。
時間はかかりますが、美味しいのでぜひお試しあれ。
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