MAG2 NEWS MENU

軍事アナリストが「他山の石」とした東京新聞・望月記者の無反応

軍事アナリストの小川和久さんが、菅官房長官への質問で耳目を集める東京新聞の望月衣塑子記者に対し、主宰するジャーナリズム公開講座への出演依頼をしたそうです。そのやりとりについて、自身のメルマガ『NEWSを疑え!』で紹介。SNSでの反応の仕方で、人間性や社会人としての未熟さを疑われる場合があることを再認識したと述懐しています。望月記者の反応とは、どのようなものだったのでしょうか?

SNSには人間性が出る怖さも

TwitterやFacebookなどのSNSは、便利ですが怖さもあります。私などは、全面的にSNSのお世話になっている立場なので、いつも「ヒヤリ・ハット」を繰り返している毎日です。

最近、その怖さを教えられたのは、静岡県立大学で私が主宰し、毎月1回行っている市民向けのジャーナリズム公開講座についてでした。講師には、基本的にジャーナリズムに関係する時の人を呼ぶことにしており、忙しい人ばかりですし、告知する関係からも、いまごろは1年間のスケジュールを確定しておかなければなりません。

旧知の人や何回も来てもらっている常連であれば、スケジュール調整もスムーズに行くのですが、初対面の場合は、先方が受けてくれるかどうかもわからないわけで、返事があるまで落ち着かない日々が続きます。

初対面の人の場合、依頼状の送り方は3通りです。アドレスがわかるときはメールに添付します。FacebookのMessenger機能を使って依頼状を添付する場合もあります。Messengerに添付するときは、同時に依頼状を郵送しておきます。

そういう風にしてお願いして回っているのですが、最近、痛感させられたのは講師依頼に対するレスポンスに相手の人間性が表れるということでした。

ある全国紙の部長さんの場合、Messengerに依頼状を添付しただけで、初対面にもかかわらず快く引き受けていただきました。それも、リアルタイムで返信があり、さすがベテランのジャーナリストだと頷いたものです。

それと対照的だったのは、首相官邸記者クラブで菅義偉官房長官に執拗な質問を繰り返し、話題になっている東京新聞の望月衣塑子記者の場合です。

私自身は望月記者に関心があるわけではありません。執拗に質問するからといって、それを誉めたり、批判したりする気持ちも皆無です。しかし、熱心な静岡の聴講者は話題の人の話を聞き、質問もしてみたいという希望が多く、それで出講の可否を打診することになりました。

まず依頼状を郵送し、同時にFacebookのMessenger機能を使って依頼状を添付したわけです。

Messengerがすぐに既読となったので、目を通してもらったのだと思っていました。ところがいつになってもレスポンスがありません。そこでもう一度、「難しそうですか」とメッセージを送ってみましたが、これにも返信はありませんでした。

最初のメッセージには依頼状を郵送してあると記しておいたので、何かのトラブルがない限り、郵送した依頼状を目にしているはずです。しかし、返信はありませんでした。

そこでSNSの怖さの問題が浮上してきます。レスポンスの有無について、発信した側の人間がどのように感じるかという問題です。

私自身は、悪いほうに受け取らないというのが主義ですから、何かトラブルでもあってメッセージも郵送した依頼状も届かなかったのだろうと思うことにしています。うっかり忘れたのかもしれません。

しかし、それでもメッセージが2度とも既読となり、郵送した依頼状にもレスポンスがないとあれば、イエスかノーかくらいの返事がなければ人間性や社会人としての未熟さを疑われるだろうと、自分自身を振り返って肝に銘じたわけです。自分がその立場に置かれたら、相手を待たせることなく、直ちに可否を返信するよう、今後も心がけたいと思いました。

望月記者がどのような人物か、会って話してみなければ、レスポンスがなかったことだけで決めつけるわけにはいかないとは思いましたが、自分がそんなことにならないように、うっかりミスを含めて気をつけようという、貴重な教訓をもらったことについて感謝したいと思っています。(小川和久)

image by: metamorworks, shutterstock.com

小川和久この著者の記事一覧

地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 NEWSを疑え! 』

【著者】 小川和久 【月額】 初月無料!月額999円(税込) 【発行周期】 毎週 月・木曜日発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け