読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「ブログをやらなくてはと思いながら、費用対効果や発信テーマを考えると手が動かない」という読者からの、「ブログを継続できる理由や発信テーマ決定のノウハウを教えてほしい」という質問が届きました。永江さんは、質問者が本当にブログを開設する必要があるのかをもう一度考えるべきだと、前置きした上で、丁寧に回答しています。
個人ブログは費用対効果が悪い?
Q. アウトプットが大事というのは重々わかっているのですが、なかなか継続できない+余計なことを考えて手が重くなってしまいます。
本業ではSEOやコンテンツマーケティング、副業でアフィリエイトをやってそこそこ収入はあるんですが、個人の時代が来る来るという流れから個人ブログでも発信しなきゃな~とか思うのですが、費用対効果悪そうだなとか、何を発信すればいいかわかんなくなったりします。アフィだったらそのテーマについて記事書けばいいので明白なのですが、いざ個人になると手が動かない…。
そこで永江さんにお聞きしたいのが、
- どうやって継続してるか
- さまざまな発信ツール(ブログ、YouTube、Twitter、インスタ)がある中どのように線引きしてるか
- ブログの発信テーマはどうやって決めてるか
- これからの個人の情報発信の未来はどうなるか?もし今からやるなら何のプラットフォームに力を入れるか?
など教えていただけたら嬉しいです。
永江さんからの回答
ブログは金儲けのためにやるものではないので、費用対効果が悪くて当然ですし、金儲けできたのかを気にしていたら書き続けることはできません。そもそもなぜブログをやる必要があるのかを考えてみてください。金儲けするだけならアフィリエイトで十分なはずです。
ブログって読んだ人に役立つとか、読んで楽しいと思ってもらいたくて書くものですよね。お金が入ってくるのはあくまでも多くの人が読んでくれた結果でしかありません。
最近よく主婦ブロガーがTwitterで「2万円儲かった」とか言っているのは、本末転倒な話で、例えば小説家が「こないだ小説売れて〇万円儲かったんだ」なんて言わないですよね。読者が楽しかったり感動する話を書きたいと思う人でないと小説家なんてならないし、ましてや続けられないわけです。
わたしだってそうで、人の役に立つとかこの人は面白いこと言うなと思ってもらいたくて書いています。なので、継続しなきゃと思って無理したこともないし、ネタだって書きたいと思うことがドンドン湧いてきます。逆に、そうでないと続けられません。
ブログ以外のメディアも基本的な考えは同じです。Youtubeは、見ている人が面白いかを考えて、他人には真似できない動画を作って提供している人が結果としてアクセス数を伸ばします。
その気持ちや才覚なくしてアクセス数だけ取ろうとしたら、人に迷惑かけるどうしようもない動画を作って逮捕されるのが末路です(例えば、ヒカキンの動画を見ると視聴者を楽しませようとしていることがよく分かりますが、先日の渋谷の交差点にベッドを置く動画なんて面白くも何ともないし迷惑になるだけですよね)。
次にTwitterは、先日もブログに書いた通り
- 役に立つことをいう
- 面白いことをいう
- 共感できることをいう
というコミュニケーションをしていると自然とフォロワーも集まってきます。Instagramはどれだけ自分の世界観を作れるかですね。両者とも、まず見る人に価値がある自分にしか出せない内容を発信して、その結果としてアクセスやフォロワーなどがついてきます。
力を入れるプラットフォームも、何が流行るか・儲かるかで考えるのではなく、自分が得意でいかに人と違うことを提供できるかから考えていくべきです。
動画制作もできないのにYoutubeなんかできないし、写真が得意で好きならInstagramをやり、人が読んで面白い文書を考えて書くのが好きならブログをやれば良いです。
人と同じことだけ発信しても意味ないし、中身がないのに結果(アクセス数等)を追ったら、交差点にベッド置いた動画撮ったり、Twitterで相互フォロー募集したりフォロワーを買ったりするのが末路です。
まず自分にしかできないこと・自分がやりたいことは何なのかを考えて、もし発信する必要があるなら、強みを活かせるメディアを選べば良いと思います。お金が欲しいだけならアフィリエイトをやっていれば良いかと。
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