家族の健康のためとはいえ、毎日の食事を献立から考え用意するのは相当な労力を要します。最近では多忙な方向けに、「ミールキット」と呼ばれる簡単に料理を作ることができるセットが売られているのだとか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、手間を省いて家事を効率化できる「ミールキットの使いどころ」を詳しく紹介しています。
ミールキット
さて、本日は最近の便利キットのお話。
だいぶ市民権を得てきたモノ、
- ミールキット
使った事のある方はどのくらいいるんでしょうか。献立に必要な材料が全て必要分だけ、カットされたり下処理された状態で入っているものです。だいたい作り方も同封されていて、その通りにやれば、誰でもそこそこの料理が作れるというモノ。コンビニや生協でも販売されており、徐々に浸透してきているように感じます。
さて、このミールキットを使うにあたって大切なのは
- 安さを求めないこと
です。各社見比べると、確かに割安なものはあります。ですが、それでも
- 素材から自作する方が、フツーに安い
です。そりゃそーですよね、素材に人手がかかってキットになっているんだから、その人手分は当然高くなきゃね。そういう意味では自作するより安いミールキットがあったら、それは
- なにかオカシイ
んですよね( ̄∇ ̄)
それでも、ミールキットの方が安くなる場合があります。それは
- 素材の使い残しを含めて
金額を考えた場合です。つまり、ひとつの料理につかったジャガイモの金額だけを比べてみれば、ミールキットの方が高くても、残りのジャガイモを全て腐らせてしまったとすれば、ミールキットの方が安くなる可能性があるのです。つまり、ミールキットを使う金銭的メリットが高いのは
- 自炊する頻度が低い か
- 一回あたりの料理の分量がとても少ない
ご家庭なのだろうと思います。いずれも買った食材を使いきれないご家庭です。一人か二人で暮らしていたり、もっと多くても家族のスケジュールがマチマチで一緒に食事ができない…こういう家族ですね。こうしたご家庭では、ミールキットを積極的に使ってみたらいいと思いますよ。
もうひとつ、ミールキットの利点として上げられるのが
- 手間を省ける
という点です。ミールキットはその料理に必要なものが全て入っているので、
- 足りない食材を買いに行く必要がない
- 献立を考える必要がない
のです。料理は多くの場合、食事の数時間前から食材の繰り回しなどを考慮しつつ献立を考えるところからスタートします。そして、それに従って買い物を計画し、帰宅ルートを調整するのです。こういう目に見えない工程が全てカットできるわけです。
特にこの一連の工程の負荷を上げるのは
- 食事制限やアレルゲンの排除
でしょう。糖尿病だけでなく腎臓病など食事制限の必要な患者の罹患数は増えて来ていますし、アレルギーを持ったお子さんもいます。
こうした特別の配慮を必要とするご家庭では、日々の献立を考えるのがとてもタイヘンです。ところが、ミールキットではこういう特別な配慮をしたキットがあるんです。これは家事にかかる負荷を減らすという意味で、
- とても有効
だと思うんです。
料理の工程は長い。日本ではとにかく手間をかけさせる方向に行きがちだけど、省ける手間なら省いたらイイと思うんです。ミールキットをちょっと使ってみて、手間を省いてみてくださいね。
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