2006年にログイン株式会社を起業。累計130万枚以上売り上げ、ロバート・デニーロ氏やビリー・ジョエル氏、世界的なシェフ・松久信幸(NOBU)氏などが愛用する「包帯パンツ」を作ったヒットメーカー野木志郎さんが満を持し、有料メルマガを創刊しました。その名も『野木志郎の令和版「七人の侍」。集まれ!世界に挑戦する猛者たち!!』。自身の35年に及ぶビジネスでの「経験」を共有してくれるということで、まぐまぐが創刊の思いについて話を聞きました。
相手の魂に火をつけろ。人を説得するたったひとつの武器
ーーまず、野木さんがどのような方なのか、本記事を初めて読む方のためにも知っていただきましょう。メインのご活動やご自身について教えていただけますか。
野木:私ですか?どんな奴か?うーん難しいですね。今の仕事はいわゆる医療用の「包帯」を肌着用に改良を加えて特許を取得した生地でパンツや肌着を作って百貨店、量販店を中心に全国で販売をしてるパンツ屋ですよ(笑)。
──「包帯パンツ」ですよね。何でもロバート・デ・ニーロさんやビリー・ジョエルさん、世界的なシェフ・松久信幸(NOBU)さんなどが履かれていると聞きました。
野木:そうですね、それらは人を介していただいたチャンスでした。ビリー・ジョエルさんとの話はメルマガの創刊号にも書いたんですが、ビリー・ジョエルさんに喜んでもらおうと彼の代表曲「ピアノ・マン」から着想を得たオリジナルデザインで作ったのですが、これが大失敗(笑)。まあ詳しい顛末は創刊号を読んでみてください。
私がどんな奴かと言われても、いたって普通のオッサンですよ。どこにでもいる、呑むのが大好きなオッサンです。ただ、ひとつ他の人と違うかなと思うところは、何事にも熱すぎるんです(笑)。
──「熱すぎる」ですか?
野木:はい、めちゃめちゃ熱くなるんです。良くも悪くもあるんですけど、突っ走るところがあるので、ブレーキを踏む人がいないと何をするかわからん奴です(笑)。人からは「見ててオモロイ」と言われたり「どこかヒヤヒヤするのがオモロイ」って言われますね。まぁ自分で言うのもなんですが、めちゃめちゃなオッサンです(笑)。
──野木さんのその熱さ、情熱ははどこから来るのでしょうか?
野木:周りの人と同じ事をするのが嫌いなんです。そうすると、業界的には無茶なことだったり、非常識だったことをするようになるので、どうしても他者を説得するためには自分の魂の想いを熱く語るってことが多くなるんです。
相手をやる気にさせるには、相手の魂に火をつけないとダメなんです。私の熱さを理解してもらうには、もっともっと熱い魂をぶつけないと火なんてつきませんから。だからどうしても熱くなるんですよね(笑)。
──そんな熱い男・野木さんが有料メルマガを創刊しようと思った理由を教えてください。
野木:創業して今年で丸12年が経ちました。僕としてはこの12年で一つの区切りが付いたかなと感じたんです。それでこれからの12年でもう一つ区切りができるとするなら、何をするんやろうって考えたんです。その時に「これからの12年は熱い奴らを集めて一緒に仕事をしたいなぁ」と考えたんですね。
──なるほど、干支が一回りでひと段落ということですね。
野木:そういうことをブログで書いていたんですが、それを読んだ「まぐまぐ」の方からご連絡を頂いて「その方々をメルマガで集めたらいかがでしょうか?」と言われたんです。
──自分の気持ちに共感してくれる仲間を集め、仕事をする。まさにメルマガタイトルにもある「七人の侍」ですね。
野木:そうですね、その時は「何それ?そんな事できるの?」って感じやったんですが、色々とブレストをして、せっかくやるなら他の人がやってないような事ができたらいいなぁと思いやってみようかなと思いました。
トラブルも「ラッキー!!」楽しいとこを見つける癖が重要
──メルマガの説明文にも『毎日が楽しくて仕方ない、毎日ワクワクするような仕事をするためのノウハウ』とありますが、これはどのようなノウハウなのでしょうか?
野木:僕が伝えるのは仕事を楽しむためにはどうすればいいかということですね。仕事って何でもそうなんですけど、自分が「楽しむ」という意識を持たないと、絶対にしんどくなるんです。冷めた目で見ようと思えば、見られる。ケチを付けようと思えばどんな仕事でもケチを付けられる。でも、楽しいと思うようにしようと思うと、意外と難しいんです。
だからこそ、仕事の中の楽しい部分を見つけ出す訓練をしないと、先に嫌なところを見つけてしまう。そうなると仕事が楽しくなくなる。それをやると、どんな仕事でも嫌なところを見つけて冷めて見て、仕事でなく作業になってしまうんです。そうなるとどんな仕事も面白くなくなってしまいます。
でも、楽しいとこを見つける癖をつけてる人は、どんな仕事でもその中に楽しさを見つけてしまうので、いつもワクワクしてしまうんです。これは癖ですね(笑)。
僕はトラブルも必ず「ラッキー!!」って言うようにしています。トラブルはやろうと思ってできるもんとちゃう、相手がいないとトラブルって起きません。そんな時にトラブルに遭遇すると「対処できる訓練ができるってことや!!」ってな感じで常に「ラッキー!!」って感じで言ってると、どんな事でも楽しくなるんです。
──どういった人に「野木志郎の令和版「七人の侍」。集まれ!世界に挑戦する猛者たち!!」を読んでもらいたいですか?また読む人に「1年読めばこれが身に付く」と言えることはありますか?
野木:うーん、難しい質問ですね〜(笑)1年読めばなんて保証はできませんけど、ただひとつだけ言えることは、いわゆるビジネススキルをアップさせることはできません(笑)。でも、愛されるキャラクターのパーソナルブランディングについてはお手伝いできると思います。
私は本当に周りの方々のお陰で仕事ができています。なにごとも真摯で、誠実で、礼儀正しい行いと熱い情熱さえ持てば、どんなに大きな壁でもどこか崩れていって、最終的にはぶち破ることができるんです。
メルマガを読んでもらうことで、そういう「人とのつながり」を持つことができるっていうか、ノウハウとは言えないかもしれませんが、何となく壁をぶち破るコツ、雰囲気は掴んでもらえるんとちゃうかなと思っています。
「仕事は自分ひとりでやるもんではない、周りの方がいて始めて前進できる」って事を僕自身が体感しているんで、その周りの方とどうやって熱く、楽しく仕事ができるのか、その世界感を感じてもらえるといいなぁと思っています。
熱い想いは不可能を可能にする
──野木さんが考えるこれからのビジネスマンに必要なスキルとはなんでしょうか?
野木:スキルなんて難しいことはわかりません(笑)。実際、私もスキルなんて何も持っていませんしね、でも必要だと思うのは誠実さと情熱だと思っています。あとは、常に勉強する姿勢ですね。
とにかく、アンテナを高くあげておく。そしてアンテナにひっかかったモノは全て一度自分の中に取り込む。そして合うか合わないかを確かめて、合わなかったら捨てたらええんです。
自分に合うなと思ったら、それをモノにするために勉強したらええんです。勉強すると新しい世界がまた見えてきます。その新しい世界に自分を置くと、また次の世界を見たくなるんです。その繰り返しなんです。
どんどんと世界が広がっていくとその道のプロに会いたくなります。そして会いに行く。そしてプロの世界を垣間見る。で、そのプロの方からまたいろんな人を紹介してもらう。すると、自分の世界はどんどんと広がっていきます。私は会いたいと思った人には会いに行きます。熱い想いを手紙に書き、会いに行くんです。すると必ず会ってくれます。その時の広がり方ってハンパないですよ。だから周りから可愛げのある奴だと言われるように自分を磨いていかないとダメだと思います。自分ではそういう努力をしています。
──ありがとうございます。最後にこのメルマガを読むか迷っている方に向け、メッセージをお願いします。
野木:私は単なる酒呑みのオッサンです。なので、ビジネスの事は言ってみれば素人です(笑)。ただ、皆さんと一緒に、社会を変えるくらいの新しいことを挑戦したい思いは強く持っています。これから超・少子高齢化が進みます。そんな中、私も「社会に貢献できる事って本当にないのか?」「できることは無いのか?」本業のパンツ屋では「包帯以外の新しい素材や商品を開発できないのか?」ということを自分に問うてます。
みなさんも「やれること」「やりたいこと」「やらねばならないこと」それらをざっくばらんに語り合って、自分の軌跡をこの令和の時代に残しませんか?私は読者になってくれる方とぜひ一緒に活動をしたいです。少しでも多くの情熱を集めて、次の世代にバトンタッチできるような仕事がしたいです。読者の皆さんには私にない能力を補ってもらいたいので、ぜひ教えて下さい〜!!!
──今後のメルマガ、期待しております。この度は、お忙しいところありがとうございました。
野木志郎(のぎ・しろう)
1984年の大学卒業後、写真製版の会社、通販会社、父親の縫製業を経て、2006年46歳の時にログイン株式会社を起業。特許取得の素材で「包帯パンツ」を作り大ヒット。2009年に発売した「甲冑パンツ」は戦国ブームの追い風で大ヒットし、各種メディア出演回数、合計500回を超え、2015年にはMadonnaのワールドツアーの衣装に採用されるなど、アンダーウエア業界の異端児として知られる。2019年1月初の著書「日本の小さなパンツ屋が世界の一流に愛される理由」を発刊。現在、オーディオブックにてサッカー解説者・水沼貴史氏と「名刺を持つよりネタを持て」を配信中。ブログ:「包帯パンツ物語」~ロバートデニーロにパンツをはかせた男~