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愛するペットが避難所で暮らすために必要な、8つのしつけと備品

地震や大雨による水害など、いつ起こるかわからない災害への備えは万全ですか?ペットを飼っている人は、避難を想定した「しつけ」も大切な備えになります。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、犬猫それぞれが避難所で暮らすために必要な8つの「しつけ」と、ペット用の備蓄品8つを教えてくれます。

ペットとの同行避難について考える

9月1日は「防災の日」でした。ペットの防災対策について皆さんは考えていたり準備していたりしますか?「関係ない事だから」と軽く考えていてはいけません。自然災害は起きるのです。

2011年、東日本大震災で浮き彫りになったのが、放浪動物の問題。地震や津波、避難の際の混乱で、飼い主と離ればなれになったペットが逃げ出したり、そのまま衰弱・死亡が多発。

また、飼い主と一緒にペットが、避難できても、受け入れ態勢ができていなく、一緒にいられないなど、様々な問題が起きていた事はまだ記憶に新しいと思います。

そこで、いざ何かあってもいいように準備を家庭でしておくにはどうしたらいいのか?お伝えしていきたいと思います。

1)避難場所でペットと居られるために必要な「しつけ」について

地震などの災害に備えた「ペットのしつけ」はとても必要です。これは、災害が起こった際、ペットが飼い主とスムーズに同行避難するための備えであり、避難所で人とペットの居住区が分けられた時に安全に安心に過ごすための備えです。団体生活ができる訓練は日頃から行っておく必要はあります。

2)避難所で暮らすための犬と猫の「しつけ」

大切なことはこの8つのしつけです。日頃、簡単にできることなのでやってみてください。まずは「犬」からです。

・犬の8つの「しつけ」について

  1. 「待て」「おいで」「お座り」「伏せ」は最低限できるようにする
  2. ケージ等の中に入ることを好きにさせる
  3. 不必要に吠えないようにする
  4. 人や他の動物を怖がったり攻撃的にならないようにする
  5. 決められた場所で排泄ができるようにしておく
  6. 狂犬病予防接種などの他のワクチン接種は毎年行っておくこと
  7. 犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除を毎年行っておくこと
  8. 不妊・去勢手術を終えておくこと

・猫の8つの「しつけ」について

  1. ケージやキャリーバッグに入ることを好きになるようにしておくこと
  2. 人や他の動物を怖がったり攻撃的にならないようにする
  3. トイレをしつけておくこと
  4. 毎年、各種ワクチン接種を行っておくこと
  5. 毎年、寄生虫の予防、駆除をしておくこと
  6. 不妊・去勢手術を終えておくこと
  7. 猫用リードに慣れさせておくこと
  8. 泣かないようにしつける

これらは、最低限のマナーです。日頃から、心がけておいて下さい。

3)ペット用の備蓄品とは?

ペットの「常備品」は何を家に保存しておけば良いのでしょうか?これらの8つのものを袋にまとめておくと良いでしょう。

・家で用意しておく8つの物

  1. フード、水 ※少なくとも5日分(できれば7日分以上が望ましい)
  2. 首輪、リード(伸びないもの)、洗濯ネット(猫用)
  3. ペットシーツ
  4. タオル
  5. ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
  6. ハードキャリー
  7. タオル、毛布

●まとめ

地震が発生したら、まず落ち着いて、自分の身の安全を第一としながらペットの安全を確保するようにしましょう。突然の災害でペットもパニックになり、混乱します。

まず、ペットを落ち着かせ、逃げ出したりさせないように気をつけましょう。落ち着いたらリードをつけ、ケージに入れるようにすると安全です。

image by: Shutterstock.com

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ペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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