デジタルマーケティングやSNSマーケティングといった、インターネットを介した宣伝が当たり前になってきたこの時代を、厳しいと感じる年配の経営者も多いようです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、そんな感情を抱いている方が成長を続け、かつ企業も伸び続けるための方法を紹介しています。
成長を続ける
経営者が成長し続ければ、その企業は成長する可能性が高いです。逆に経営者が成長しなければ、その企業の成長は難しいでしょう。ですから、経営者にとっても企業にとっても、成長を続けることは大事なことではないでしょうか。
それなのに、成長することをやめてしまっている経営者がいます。例えば、有名な先生の講演やセミナーに参加しても一向にメモを取ることをしません。あくびばかりをしている経営者もいます。ついには眠ってしまう人も。これで成長するのなら、不思議です。
また、新しいことにチャレンジしない経営者もいます。例えば、デジタルの時代だというのにお店のホームページも持っていません。SNSでお店の情報を発信したり、お客様と交流することもしません。自分はこれまでやることをやってきたので今さら新しいことに取り組む必要はないと思っておられるようです。
こうした傾向は、50代から70代の経営者に増えている感じがします。どうしてこんなことになっているのでしょう。これは時代の変化のスピードが、年配の経営者にとって速すぎるからではないかと思います。特に2010年ころからスマホが急激に普及して、人々の情報のやり取りや商品の買い方が大きく変わってきました。つまり、お店にとって今までのような売り方では対応できなくなってしまったのです。この状態に、年配の経営者がとまどっています。
成長のチャンス
そのため、「もう我々にはついていけない」「若い人たちに任せておくしかない」といった発言をされる経営者もいるのです。しかし、これでは経営者は成長しません。ということは、お店も成長しないということになってしまいます。それは残念ですよね。
成長するのに年齢は関係ありません。いくつになっても成長し続けることです。そのためには、新しい時代の波に飛び込んでいくしかありません。新しい時代とは、IT革命の時代のことです。この時代に対応するには、AIやIoTの技術な流れやデジタルマーケティング、SNSマーケティングといったことについて勉強をしなければなりません。
そして、世の中は実店舗とネットとを一緒に考えるオムニチャネルの時代です。もう、実店舗だけで商品を売ったりお店の宣伝をする時代ではありません。インターネットを活用した商売が必要です。そのためにもデジタルマーケティングやSNSマーケティングの手法を学ばなければなりません。「私には分からない」といって逃げていては、成長にはつながらないでしょう。
逆に言えば、ここは大きなチャンスです。多くの経営者が、変化についていけません。昔ながらのやり方や考え方にとらわれています。もちろん、そのことも必要ですが、もうそれだけでは今の時代を乗り切ることは難しいです。
成長をする方法
ですから、新しいことにチャレンジをしていく経営者やお店にはチャンスが巡ってきます。では、そのチャンスをものにするにはどうしたらいいでしょう。
まずは片っ端からデジタルマーケティングに関する本を読むことです。すると、「SEO」「アルゴリズム」「ページビュー」「コンバージョン」「リスティング」「リテンション」「トランザクション」「インフルエンサー」などといった横文字がいっぱい出てきます。心配しなくても大丈夫です。何冊も読んでいるうちに、何となくデジタルの世界が見えてきます。
そして次は、世間にあふれている無料のデジタルセミナー、WEBセミナー、AIセミナーなどに参加することです。だんだんとデジタルへの抵抗がなくなります。さらには、最新のデジタル技術を紹介する大きな展示会も頻繁に開かれますので参加しましょう。そうすれば、新しい変化への挑戦意欲もわいてきます。その結果、経営者として成長し続けることができます。
こうした話をすると「何をあくせくする必要があるのか」と思う経営者がいるかもしれません。しかし、その経営者は成長したいとは思わないのでしょうか。成長することをあきらめたときから後退が始まっていきます。それは寂しいことではありませんか。成長し続けられるかどうかは、経営者自身の問題です。新しい時代の波に乗って、時代を乗りきっていきましょう。
■今日のツボ■
- 成長をやめてしまう経営者がいる
- 時代の変化のスピードについていけないからだ
- 変化に対応する勉強をすれば成長をし続けられる
image by: Shutterstock.com