MAG2 NEWS MENU

人前での緊張を治したい。カウンセラーが語る「あがり症克服法」

会議で自分が発表をしたり、発言を求められたりする機会は多くの人が経験することだと思います。しかし、そのような場面ではどうしても緊張してしまうもの。人前であがらないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?心理カウンセラーの鳥谷朝代さんは、自身のメルマガ『鳥谷朝代メールマガジン『あがり症克服パラダイス!』』の中で、緊張することを隠そうとせず、緊張を受け入れることが、あがり症克服へのスタートだと語ります。

あがり症克服に関する情報、あがり症克服法を教えてくれるメルマガはコチラ

会議やセミナーで前に座るか、後ろに座るか?

今回のテーマは、~会議・セミナー(前方の席がベストポジション!)~です。

みなさんは会議やセミナーに参加したとき、どのあたりの席を選びますか?席が決まっていないという場合、目立たない後方の席に座ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

あがり症克服講座をやっていると、まず、後ろの方から席が埋まっていくことが多いです(笑)。
そして、どうぞ前の方の席へと促すと、ものすごい勢いで拒絶されます(^-^;

気持ちは分かります。ただ、あがり症克服に来ているのなら、その行動パターンを見直した方がいいです。席を自由に選べるのなら、できるだけ講演者や司会者に近い前の席に座りましょう。そのほうが圧倒的にオトクなのです。

話の発信地から遠い席にいると、内容が聞き取りづらいですし、「自分がそこに参加している」という意識が薄くなってしまいます。参加できていると感じたときに緊張は和らいでくるのです。

私はこれまで、何度も講演やセミナーを行ってきましたが、会場の前に座っている人ほどあがり症の改善度が大きいのは明らかです^^

【席選びのポイント】

✕ 「目立ちたくない」という意識で後方に座る
〇 「トクをしよう」という気持ちで積極的に前方に座る

前方に座ったほうが、司会や講師に話しかけやすくなります。雑談のようなやり取りでも、司会や講師、参加者の方と会話ができることが、その場をホームにすることができて自分もラクになってきます。

【会議に臨むとき】

会議で発表をしなければならないときは、緊張で意識がつい自分自身に向きがち。まわりの話に耳を傾けて、待ち緊張を緩和しましょう。

なお、「目立たないようにしよう」と思うことは、「あがらないようにしよう」と思うことと同じことで、考えれば考えるほどあがってしまうので逆効果です(努力逆転の法則といいます)。

会議や会議での自分の発言機会にも必ず目的があるはずです。その目的を達成すること(伝えること)に集中しましょう。

【セミナーに参加するとき】

人が多い場所は、あがり症を克服するチャンス!大勢の中で前の方の席に行くことは、多くの人の視線に慣れるための練習になります。

せっかく学びに来ているのに、消極的な姿勢でいるのはもったいないことです。前に行くほど集中力もアップし、話し手の話す内容に集中できます。積極的に練習の場を見つけて、人前に慣れていきましょう。

緊張を隠そうとすればさらに緊張するという悪循環

私の著書15冊(累計20万部!m(__)m)の中から、今、みなさまにお伝えしたい1ページをご紹介いたします!

●『人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣』 / 2017年10月(明日香出版社)出版

あがらない人は、緊張を悩まない。あがる人は、緊張を嫌う。

全国のカルチャースクールであがり症の克服講座を行っていますが、カルチャーの講座のご担当者が口を揃えておっしゃるのが、
「他の講座に比べて、窓口や電話より、ネットでのお申込みが圧倒的に多いのです。」
「電話や窓口でも、あがり症講座ということを口にしたがらない受講者さんが多いのですね。」というお話。

もと重度のあがり症の私は、そんなことははじめからわかっていたので、自分が主催する講座は、もともとネットでしか受け付けしていません(笑)。

当然、自宅へのお電話やDMの郵送は一切しないのですが、それでも断固拒否する旨、念を押される方、中には偽名で申し込まれる方も…。

「立場上、あがり症であることを公表したくないので、【あがり症】という言葉を除いた領収証をください。」というご要望もあります。

当然ながら、【セミナー風景画像の顔出しNG】を強く訴える方も少なくありません(苦笑)。通常、自己啓発系セミナーで、そこまで超お忍び、厳戒態勢の中、受講されることは珍しいのではないでしょうか。まさに、「あがり症で悩む人が通う講座」だからでしょう。

私も17年間、家族にも友人にも同僚にも、あがり症であることを隠していたので、公表したくない気持ちはわかります。だからこそ、断言させてください。

「緊張を隠そうとすればするほど、緊張の悩みから逃れられない」ということを。

緊張することを嫌い、それを隠そうとするから、より緊張するようになる。反対に、緊張を受け入れ、うまく付き合おうとすれば、あがらなくなる。

「鶏が先か、卵が先か」という因果性ジレンマなのですが、この因果関係は、実はなかなか根が深いのです。

ここで考えてほしいのは、「あがらずに話せる方法を学ぶこと」はそれほど恥ずべきことなのか、ということです。話し方、スピーチスキルを学ぶことは、ビジネスにおいても非常に有益なことであり、人前で話す機会が求められる立場だからこそ磨こうとするスキルです。

緊張する自分を認めることから始まる

ひとつ、印象に残っている方のお話をしますね。ある会場でビジネスマン向けのセミナーを行った際、あがり症で悩む新入社員と、その上司の方が受講されました。その上司の方は、「自分はあがり症で悩んではいない」とのこと。

しかし、その方のお話を伺うと、
「スピーチやプレゼンで緊張して失敗したことは何度もあります。あがり症は病気や異常なことではなく、あがったときにどう付き合い、対処する努力をするかだと思います。」……素晴らしいです!!

緊張を忌み嫌うのではなく、緊張する自分を認め、受け入れたときはじめて、あがり症克服へのスタートラインに立てるのだと思います。

あがり症克服に関する情報、あがり症克服法を教えてくれるメルマガはコチラ

image by : shutterstock

鳥谷朝代(あがり症克服協会 代表理事)この著者の記事一覧

元あがり症ならではの視点で、あがり症克服に関する情報や、あがり症克服法などを、あがり症のみなさまにお届けしてまいります! 世界一やさしく、明るく、楽しく克服していくことをモットーに、会員のみなさまと双方向のやりとりをしながら一緒に作り上げていく、アガリストさんに身近なメルマガです!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 鳥谷朝代メールマガジン『あがり症克服パラダイス!』 』

【著者】 鳥谷朝代(あがり症克服協会 代表理事) 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 第2火曜日・第4火曜日予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け